藤原有定

藤原 有定（ふじわら の ありさだ）

藤原有定は平安時代後期に活躍した貴族であり、藤原北家真夏流に属していました。彼の父は藤原実綱、母は源道成の娘です。藤原家の一員として、彼は特に著名な血筋を持ちながら、その生涯は多くの歴史的な出来事と結びついています。

経歴

有定は藤原俊家の二合によって、最初に公の職である縫殿助に任ぜられました。俊家は有定の姉妹の夫であり、義兄弟関係にあたります。家族の中では、彼の兄たちは蔵人に補せられたものの、有定は従五位下に叙爵されるのみにとどまり、皇太子実仁親王の春宮少進という職務につきました。

しかし、応徳2年の11月に実仁親王が若くして亡くなると、有定は官職を失なうことになります。その後、淡路守に任官され、ここでの業績が評価され、寛治8年の正月には従五位上に昇進しました。

同年の3月には病を患い、日野に参籠をしたものの、18日に逝去することとなりました。享年は52歳でした。有定の死去を受けて舅にあたる藤原宗忠は深い悲しみに暮れたと言われています。彼はまた、橘為仲とも交流があり、『金葉和歌集』に彼が詠んだ歌も収められています。

家族構成

有定の家族関係も注目されます。父親は藤原実綱であり、母は源道成の娘です。また、妻は橘実成の娘でした。子としては藤原有隆が知られていますが、他にも生母不明の子女として男子の有幸や女子の藤原実光の室が存在します。

このように藤原有定の血筋や家族背景は、当時の貴族社会の一端を物語っています。彼の生涯は、平安時代という変化の激しい時代における繋がりや家族関係の重要性を象徴しているとも言えるでしょう。

まとめ

藤原有定は平安時代後期の貴族として、様々な職務を経験しながらその生涯を全うしました。彼の一生は、家族や信頼関係を築くことで歴史の中での役割を果たしたことが際立っており、平安時代の文化や社会を知る上で重要な人物と言えます。彼の経歴を通じて、当時の貴族社会の複雑さや人間関係を理解する手助けとなるでしょう。

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