藤島正之

藤島 正之（ふじしま まさゆき）

藤島正之は、1943年3月31日に新潟県柏崎市で生まれた日本の政治家、防衛官僚、弁護士である。彼は現在、公益財団法人日本国防協会の副理事長を務めており、政治活動や防衛政策に多大な貢献をしている。彼の経歴や影響力について詳しく見ていこう。

学歴と司法試験合格

藤島は新潟県立柏崎商業高等学校を卒業後、中央大学法学部に進学した。大学在学中に司法試験に合格し、法律に関する知識を深めた。この時期に彼は、大学の先輩である高村正彦と関係を築いた。

防衛庁でのキャリア

藤島は1967年に防衛庁に入庁し、その後様々な職務を歴任する。特に、国際平和協力本部事務局次長として、ルワンダでの国際連合平和維持活動（PKO）に関する問題に取り組んだことが、彼のキャリアの中で大きなポイントとなる。彼は当時、国際貢献を考えた政策立案や実行に力を入れており、重要な役割を果たしていた。

防衛庁では、最終的に官房長に就任したが、1998年9月に発生した防衛庁調達実施本部背任事件の責任を問われ、官房長を更迭されることとなる。その後、同年11月には防衛庁を退官した。

政治活動への転身

2000年、第42回衆議院議員総選挙では自由党から比例九州ブロックに出馬し、初当選を果たす。これにより、彼は国政における影響力をさらに強めることとなる。2003年には民由合併に伴い民主党に入党するが、同年の選挙で出身地である新潟2区からの出馬を希望するも、先に公認を得た前職と対立した。無所属での選挙を余儀なくされるが、元外務大臣の田中眞紀子の支援もあり、坂上富男と接戦を繰り広げた。しかし、結果として自由民主党の近藤基彦に敗退し、次点に留まった。

現在の役割と影響

2007年には、財団法人日本国防協会の副会長に就任し、防衛に関する活動を続けている。彼は、防衛政策の重要性を広め、国際社会における日本の立場を強化するための活動に従事している。

関連人物

藤島は、実弟の藤島安之（元双日顧問）や公設秘書であり元熊本県副知事・衆議院議員の小野泰輔といった著名な人物とも関わりを持っている。これらの関係が、彼の政治的背景や信念の形成に影響を与えたと言える。

著作

藤島は著書も多く、代表作の一つに『空に海に陸に防衛にかけたロマン』（ジャパン・ミリタリー・レビュー、2001年3月）がある。この著作では、彼の防衛に対する視点や考え方が垣間見える。

藤島正之は、政治家及び防衛官僚としての経験を生かし、現在も日本の国防に寄与し続けている重要な人物である。

もう一度検索