藤本拓資

藤本拓資（ふじもと たくし）氏は、1962年生まれの日本の財務官僚です。1986年に東京大学法学部を卒業後、大蔵省（現在の財務省）に入省しました。入省後は、銀行局調査課を皮切りに、国際金融局調査課企画係長、八代税務署長、名古屋国税局総務課長、金融庁総務企画局市場課長、金融庁総務企画局信用制度参事官、金融庁総務企画局企画課長、金融庁監督局総務課長など、数々の要職を歴任しました。

特に、金融庁においては、証券取引等監視委員会事務局次長として、市場の公正性確保と投資家保護に尽力しました。また、2017年には財務省大臣官房付となり、預金保険機構総務部長兼RCC室長として、金融システムの安定化に貢献しました。

2019年には東海財務局長に就任し、地域経済の発展と活性化に努めました。2020年からは、財務省大臣官房政策立案総括審議官兼大臣官房企画調整主幹（企画調整総括官）として、財務省全体の政策立案を統括する重要な役割を担っています。2021年には整理回収機構特別顧問に就任し、金融機関の不良債権処理にも携わりました。

藤本氏は、専門知識と豊富な経験に基づき、金融行政や財政政策において、重要な役割を果たしています。また、CFA協会認定証券アナリストの資格を有しており、金融市場に関する深い知見も持ち合わせています。その専門性と多岐にわたる経験から、金融市場の安定と経済の発展に大きく貢献しています。

著書としては、以下のものがあります。

『逐条解説・2011年金融商品取引法改正』（古澤知之, 尾崎有, 澤飯敦, 出原正弘, 谷口義幸, 野崎彰, 齊藤将彦, 本村彩, 山田貴彦と共著）商事法務 2011年
『金融商品取引法セミナー : 開示制度・不公正取引・業規制編』（岩原紳作, 神作裕之, 神田秀樹, 武井一浩, 永井智亮, 藤田友敬, 松尾直彦, 三井秀範, 山下友信と共著）有斐閣 2011年

これらの著書からも、藤本氏が金融商品取引法に関する深い知識を持ち、実務に精通していることが伺えます。日本の金融行政における第一人者として、今後の活躍も期待されています。

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