藤澤順一 (撮影監督)

藤澤順一：日本の撮影監督

藤澤順一（ふじさわ じゅんいち、1950年3月20日生まれ）は、日本の映画撮影監督で、千葉県出身です。彼は日本映画撮影監督協会（J.S.C.）の会員として活動しています。自身のキャリアにおいて、多くの監督とコラボレーションし、数々の作品を手がけてきました。

経歴

藤澤は1972年に千代田写真専門学校を卒業し、その後1975年から1976年にかけて三船プロダクションでの業務に従事しました。撮影カメラマンとしてのデビュー作は、1985年に鈴木清順監督の作品『カポネ大いに泣く』です。この作品以降、彼は中原俊、原田眞人、崔洋一監督など、名だたる監督たちと多くのプロジェクトで組むことが多くなりました。

特定の監督に専属することはなく、結果として彼は40人以上の監督に起用されるという広範な実績を持っています。2012年に成島出監督の映画『八日目の蝉』で、日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞し、彼の名は広がりました。この作品は彼のキャリアにおける一つのハイライトであり、視覚的に魅力的な映像が高く評価されました。

主な撮影作品

彼が手がけた映画の中には、数多くの受賞歴を持つ作品があります。以下に主な作品をリストアップします。

映画

• - 八日目の蝉（2011年）
• - 舟を編む（2013年）
• - ソロモンの偽証 前篇・事件（2015年）
• - ソロモンの偽証 後篇・裁判（2015年）
• - 月はどっちに出ている（1994年）

テレビドラマ

• - あぶない刑事（1986年 - 1987年、日本テレビ）
• - 平成六年の大不幸（1994年、日本テレビ）
• - 松ヶ枝町サーガ（1995年、NHK BS2）
• - 死刑囚の妹（2000年、日本テレビ）
• - 北の捜査線・小樽港署（2002年、BSジャパン）
• - 乱反射（2018年、名古屋テレビ）

受賞歴

藤澤は多くの映画祭で賞を受賞しています。主な受賞歴を以下に示します。

• - 1994年：第15回ヨコハマ映画祭 撮影賞『月はどっちに出ている』
• - 2001年：第56回毎日映画コンクール 撮影賞『狗神』『ターン』『ココニイルコト』
• - 2012年：第33回ヨコハマ映画祭 撮影賞『八日目の蝉』
• - 2012年：第35回日本アカデミー賞 最優秀撮影賞『八日目の蝉』
• - 2014年：第37回日本アカデミー賞 優秀撮影賞（『舟を編む』）
• - 2015年：第39回日本アカデミー賞 優秀撮影賞（『ソロモンの偽証 前篇・事件』）
• - 2015年：第70回毎日映画コンクール 撮影賞（『ソロモンの偽証 前篇・事件』『ソロモンの偽証 後篇・裁判』）
• - 2017年：紫綬褒章

藤澤順一は、映像作品を通じて観客に深い感動を与えることを目指しており、その努力は数々の賞と受賞歴に表れています。彼の作品は、視覚の美しさと共に、物語の深さを引き立てる重大な要素とされています。

もう一度検索