蘇耀国

蘇耀国

蘇耀国（そ ようこく、1979年9月11日 - ）は、中華人民共和国広東省広州市出身の囲碁棋士。日本棋院東京本院に所属し、九段の段位を持つ。敖立テイ四段門下。

概要

1991年に来日し、日本棋院の院生となる。同期には、後に五冠王となる張栩、棋聖となる山下敬吾、溝上知親、秋山次郎らがいた。特に張栩とは親交が深く、共に研究を重ね、「ブラックホール」と呼ばれる革新的な布石を開発。NHK杯などで披露し、囲碁界に大きな話題を呼んだ。

張栩によれば、蘇耀国は普段はいたずら好きで喧嘩っ早い一面もあったが、碁盤に向かうと、その才能は目を見張るものがあったという。1994年、張栩と共に入段。

2003年には、新人王戦で優勝を果たし、その実力を証明した。

2004年、本因坊リーグ入り。本因坊リーグは、毎期半分のメンバーが入れ替わるという厳しい環境の中、蘇耀国は陥落してもすぐに復帰するなど、2009年まで連続5期にわたりリーグに在籍し続けた。リーグ陥落も3回経験している。2009年には、張栩との残留プレーオフに敗れ、リーグ陥落となった。

2007年には、本因坊戦の挑戦者決定戦に進出したが、依田紀基に敗れた。また、棋聖戦では最終予選決勝で、32期（2008年）、35期（2011年）と二度敗れ、リーグ入りを逃している。

2014年10月、九段昇段直後に囲碁関係のアマチュアと結婚。さらに翌月の11月6日には、山田規喜を破り、名人戦リーグ入りを果たすという慶事が続いた。

2016年8月、第41期棋聖戦Aリーグで2位となり、Sリーグに昇格。

2017年9月、第42期棋聖戦Sリーグでは6位となり、降格となった。

昇段履歴

1991年: 院生
1994年: 入段
1994年: 二段
1995年: 三段
1996年: 四段
1997年: 五段
1999年5月: 六段
2001年5月: 七段
2005年9月: 八段（勝ち星規定による）
2014年10月14日: 九段（勝ち星規定による）

主な戦績

タイトル

新人王戦 （第28期、2003年）

その他の棋歴

棋聖戦四段戦優勝 1997年
NEC俊英囲碁トーナメント戦準優勝 1999年
幽玄杯精鋭リーグ戦優勝 2011年
第1回台日精鋭プロ囲碁選手権優勝 2008年
本因坊リーグ5期

外部リンク

日本棋院の蘇耀国紹介ページ
友の輪オンライン囲碁スクール

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