蛇田駅

蛇田駅について

概要

蛇田駅（へびたえき）は、宮城県石巻市の蛇田字下谷地に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）仙石線の駅です。ここでは、高城町駅から東北本線へ直通する仙石東北ラインの列車も利用できるため、多くの乗客に利用されています。

歴史

蛇田駅は1928年の開業以来、多くの変遷を経てきました。まず、昭和3年の11月22日に宮城電気鉄道の駅としてスタートし、昭和19年には国有化を受け、運輸通信省の管轄となりました。その後、1962年4月に貨物の取り扱いが廃止され、1970年には荷物の取り扱いも終了し、無人駅となりました。1987年4月には国鉄の民営化に伴い、JR東日本の駅となり、その後しばらくして有人駅に戻りました。

2003年にはICカード「Suica」の導入が進み、2011年には駅舎の改修工事が完了し新たな施設が整備されました。さらに、2015年には仙石東北ラインの快速列車が停車する駅となり、利便性が更に向上しました。2024年には、新たに「えきねっとQチケ」のサービスが始まる予定です。

駅名の由来

蛇田駅の名前は、周辺地域「蛇田」に由来しています。この地域名には、主に2つの由来説があります。一つは、仁徳天皇の時代に蝦夷討伐で戦死した将軍・上毛野田道に関する伝承です。彼は、当地で戦死した後、部下や蝦夷により埋葬された際に、大蛇が現れたという物語が語り継がれています。

もう一つの説は、村のツバメが運んだ瓜の種から成長した巨大な瓜に関連した伝説です。この瓜を割ったところ、多数の蛇が出てきたという話から「蛇多」が「蛇田」という名称に変化したとされています。

駅構造

蛇田駅は単式ホーム1面1線の地上駅として設計されています。駅舎はかつて無人駅であった際に待合室のみのシンプルな造りにしていましたが、駅員が再配置された際に、事務室が追加されました。2010年から2011年にかけて、駅事務室やトイレのリニューアル工事が行われ、より快適に利用できる環境が整いました。この駅は石巻駅が管理しており、日中は係員が配置される業務委託駅です。

利用状況

2024年度の予測によると、蛇田駅の1日平均乗車人員は863人と見込まれています。2000年度以降の乗車人員の推移についても、時期によっては大きな変動がありますが、地域の交通手段として重要な役割を担っています。

駅周辺の施設

駅周辺には多くの公共施設や学校があります。具体的には、石巻市役所蛇田支所、蛇田郵便局、青葉簡易郵便局、そして石巻市立蛇田小学校などが近くに位置しています。また、三陸沿岸道路や国道45号も近接しており、交通面でも利便性があります。さらに、北上運河が流れ、地域の風景を形成しています。

近隣の駅

蛇田駅の隣には、石巻あゆみ野駅と陸前山下駅があります。また、仙石東北ラインの特別快速は通過しますが、腋の下快速列車は一部が停車します。こうして、蛇田駅は地域の交通網の一部として重要な役割を果たしています。

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