蜷川正大

蜷川 正大について

蜷川正大（にながわまさひろ）、1951年3月21日生まれの日本の民族派運動家です。彼は元大悲会の会長であり、現在は二十一世紀書院の代表を務めています。横浜市で生まれた彼の人生は、民族運動の道へと彼を導くいくつかの重要な出来事に影響を受けています。

民族派運動への関与

彼が民族派運動に関わり始めたのは、1970年11月25日に発生した三島由紀夫と森田必勝の自衛隊東部方面総監室における自決事件（楯の会事件）からでした。この事件は、日本各地で民族主義の高まりを促すきっかけとなり、多くの若者がこの運動に参加するようになりました。蜷川もその一人であり、初めは横浜に本部を置く菊水国防隊に入隊しました。菊水国防隊はのちに菊水国防連合と改称されました。

大悲会への入会とその後の活動

1985年、蜷川は野村秋介の門下生となり、彼が主宰する大悲会での活動を始めました。その後、彼は大悲会の第二代会長に就任します。この時期に彼は神奈川県維新協議会の議長を務め、さらに地域政治にも一定の影響力を持つようになります。

事件と実刑判決

1987年1月13日、蜷川は当時の「土地高騰」の問題を受け、義友同志会の会長代行中台一雄や統一戦線義勇軍の針谷大輔と共に、住友不動産会長の安藤太郎宅を襲撃しました。これは、「狂乱物価」に起因する社会問題に対する抗議行動として行われましたが、結果的に彼は逮捕され、東京地裁により懲役3年の実刑判決を下されました。この出来事は日本の右翼運動における重要な事件として記憶されています。

再起と執筆活動

蜷川は1990年4月に解放されると、再び民族派運動に本格的に復帰します。この復帰の際には、TBSテレビの「JNN報道特集」において彼の活動が特集され、広く知られるようになりました。その後、彼は大悲会を後継者に譲り、二十一世紀書院の代表として活動を続けました。

出版社としての役割

二十一世紀書院は単なる出版社としてではなく、民族派運動の情報発信基地として機能しています。彼は多くの機関誌や著作を発表し、特に野村秋介の追悼集会「群青忌」を毎年開催しています。

著作と貢献

蜷川は、著書『右翼・民族派名鑑』を編纂・発行しており、さらに『師・野村秋介ー回想は逆光の中にあり』や他の書籍にも共著者として名前が挙げられています。また、許可を得たDVDの出演も行い、右翼思想や民族派の観点からの情報を広める役割を担っています。

彼の影響は文学だけでなく、政治運動にも及んでおり、日本の民族派運動の一端を担う重要な存在となっています。それにより、蜷川正大の活動は、これからの未来においても注目され続けることでしょう。

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