蠣崎守広

蠣崎守広

蠣崎守広（かきざき もりひろ）は、安土桃山時代から江戸時代前期にかけての武士であり、松前藩の家老を務めた人物です。守広系蠣崎家の初代として、その名を歴史に刻んでいます。

生涯

永禄7年（1564年）、蠣崎氏の4代当主である蠣崎季広の十一男として誕生しました。兄である松前慶広から別家を立てることを許され、以後は松前氏の家老として兄を補佐する重要な役割を担いました。慶広の死後は、その跡を継いで松前藩の2代藩主となった松前公広に仕え、藩政を支えました。

寛永12年（1635年）、公広の子である松前氏広を自邸に迎えて饗応した際に、不手際から火災が発生してしまいます。その責任を取る形で自ら火の中に飛び込み、72歳でその生涯を閉じました。彼の死後、家督は子の友広が継ぎました。

系譜

父：蠣崎季広（1507-1595）
母：不詳

兄弟姉妹:

長女：南条広継正室
長男：蠣崎舜広（1539-1561）
次男：明石元広（?-1562） - 明石季衡の養子
三男：松前慶広（1548-1616）
四男：蠣崎随良 - 法源寺住持
五男：蠣崎正広 - 正広系蠣崎家初代
六男：蠣崎長広 - 蠣崎定広、長広系蠣崎家初代
七男：蠣崎定広 - 信広、但馬守
八男：蠣崎包広 - 与三郎、典三郎、早世
九男：蠣崎吉広（?-1645） - 吉広系蠣崎家初代
十男：蠣崎仲広 - 助五郎
十一男：蠣崎守広 - 忠広、広勝、守広系蠣崎家初代
十二男：蠣崎員広 - 景広、主水助、員広系蠣崎家初代
十三男：蠣崎貞広 - 右衛門大夫、蠣崎正広の養子
女子：下国師季室
女子：喜庭季信室
四女：小平季遠室
女子：厚谷季貞室
女子：安東茂季正室
女子：村上忠儀室
女子：神浦季綱室
女子：下国重季室
女子：下国直季室
女子：佐藤季連室
女子：村上直儀室
十三女：新井田広貞室

室：不詳

男子：蠣崎友広（1598-1658）
女子：下国由季室
女子：藤子 - 松前公広継室
女子：下国高季室
女子：蠣崎貞広室

蠣崎守広の功績

蠣崎守広は、家老として松前藩の初期を支え、藩政の安定に大きく貢献しました。兄・慶広を補佐し、その死後は公広を支えるなど、その役割は多岐にわたりました。また、守広系蠣崎家の初代として、後世にその名を残しています。

参考文献

（参考文献名）

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