行方幹

行方幹（なめかた みき）

行方幹は、1855年（安政2年）に上総国武射郡上大蔵村（現在の千葉県山武市）で、戸村藤兵衛の次男として生まれました。幼名は豊太郎と称しました。その後、行方佐兵衛の養子となり、行方姓を名乗るようになります。

経歴

若くして漢学を修めた行方幹は、1871年（明治4年）にわずか16歳で千葉県の大書記官に任じられます。この時から官吏としてのキャリアをスタートさせ、千葉県雇吏、東葛飾郡書記といった役職を歴任しました。その後も、千葉県収税属、税務費会計主務、同副長、収税課地方税掛長、収税庶務課長、収税部税務課長と、税務関連の要職を次々と務めました。

1893年（明治26年）1月には、千葉県香取郡長に就任し、郡長としてのキャリアを本格的にスタートさせます。その後、長柄郡長、上埴生郡長、君津郡長、千葉郡長を歴任し、1902年（明治35年）5月には、山武郡長に就任しました。郡長として地方行政に尽力する中、その生涯を閉じました。

行方幹は、明治時代という変革期に、千葉県内の地方行政を支えた重要な人物の一人です。若くして才能を発揮し、様々な役職を歴任しながら、地域社会の発展に貢献しました。彼の功績は、今日の地方行政の礎となっています。

参考文献

大植四郎 編『国民過去帳 明治之巻』尚古房、1935年。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1262271
横芝町史編纂委員会 編『横芝町史 本編』横芝町、1975年。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9640576

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