行波駅

行波駅の概要

行波駅（ゆかばえき）は、山口県の岩国市行波に位置する錦川鉄道の錦川清流線の駅です。この駅は、地域の交通手段としてのみならず、周辺の文化や観光スポットへのアクセス地点としても重要な役割を果たしています。

歴史

行波駅は1971年に日本国有鉄道（国鉄）の行波仮乗降場として開業しました。1987年の国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道（JR西日本）がその管理を引き継ぎ、同時に駅としての地位を昇格させました。その後、同年の7月25日には錦川鉄道に移管され、現在の形態となりました。

駅構造

行波駅は、単式ホーム1面1線を持つ地上駅ですが、無人駅であり、駅舎は存在しません。ホームには屋根付きの待合所が設置されており、乗客はここで雨や日差しを避けることが可能です。ホームの岩国側には出入口が一つあり、トイレや売店の施設は備わっていないため、訪れる際は注意が必要です。

興味深いことに、駅の周辺部分、とりわけ出入口付近の地面は周囲の道路よりも高く作られており、駅ホームも高い位置に設置されています。このため、駅の利用者は階段を利用して駅にアクセスする必要があります。

駅周辺の見どころ

行波駅の近くには、地域の文化を体感できる多くのスポットがあります。まず、荒玉社が駅の南西に位置し、駅から50メートルほどの距離にあります。この神社は地域の信仰と伝統が感じられる場所です。

次に、錦川の河原では、7年に1度開催される願舞の年に、神舞の全演目が奉納される特別な場所です。この情景は、駅のホームからも見ることができ、訪れる人々に感動を与えます。

また、「岩国行波の神舞伝承館」は、この地域の伝統文化である神舞を紹介するための施設です。駅から南へ30メートルの地点にあり、ここでは地域の文化について学ぶことができます。さらに、約300メートル先には龍雲寺があり、静かな環境の中で歴史を感じることができます。

そこから徒歩圏内には観音寺や岩国市中央公民館北河内分館、北河内幼稚園、北河内郵便局、介護老人保健施設の桜の園、エディオン北河内店などが点在しています。

バス路線の利用

行波駅へのアクセスは、公共交通機関を利用する際に非常に便利です。駅から東南東の方向に進むと、国道187号を挟んで「行波駅入口」というバス停が見つかります。このバス停からは毎日、いわくにバスが往復運行しており、岩国駅前や錦帯橋を経由して北河内駅までのルートがあります。行波駅へ行く際の移動手段として、バスを利用するのもおすすめです。

隣の駅

行波駅の隣には南河内駅と北河内駅があり、これらの駅はすべて錦川清流線に該当しています。

以上のように、行波駅は地域の交通の要所であると同時に、周囲の自然や文化を楽しむための拠点としても非常に魅力的な場所です。

もう一度検索