街かどテレビ11:00

街かどテレビ11:00について

「街かどテレビ11:00」（まちかどテレビいちいちまるまる）は、1982年から1991年までの約9年間、TBSテレビ及びその系列局で放送された生放送の歌謡バラエティ番組です。この番組は、特に高齢者や主婦層をターゲットとし、多くの視聴者に親しまれる内容となっていました。観客の大半もそのような層が多かったものの、祝日や夏休み中には子供たちの姿も見られることがありました。

放送形態と出演者

番組は、火曜日に東京都港区赤坂にあるTBSホールから生中継され、火曜日以外の日には関東地方のスーパーマーケットやショッピングセンターに設けた特設ステージから中継が行われました。さらに、金曜日にはサンシャインシティalpaの噴水広場からも中継される回があり、稀に収録された映像が放送されることもありました。

司会は、五木田武信が務め、曜日ごとの女性アシスタントや大木凡人がサブ司会として参加しました。特に大木は「凡ちゃん」として多くの視聴者に愛され、独特の風貌と親しみやすいキャラクターで人気を博しました。

番組の内容と人気企画

内容は曜日ごとに異なるものの、視聴者参加型の歌謡コンテストが中心でした。火曜日には「TBSカラオケコンテスト」が多くのプロ歌手を輩出し、水曜日には「カラオケ飛び入り大会」がアトラクションとして大いに盛り上がりました。番組の後半には主に演歌系のゲスト歌手が登場し、曲を披露するコーナーも設けられました。

特に金曜日には「花金歌謡曲」という企画が人気で、様々なゲスト歌手がトークと歌を楽しむという内容が話題を集めました。また、番組は年間を通じてじわじわと視聴率が上昇し、最盛期には午前中にもかかわらず2ケタをキープするほどの人気を誇りました。

番組の影響とエピソード

著名人にもファンが多く見られ、ビートたけしはこの番組をネタにしたこともあり、さらにはたけしの人気番組にも「街かどテレビ」が取り入れられるなど、非常に影響力のある番組でした。また、地方局でも放送がされ、山形県では初の地方出張公開放送も行われました。

1991年4月の番組リニューアルに伴い、3月29日に最終回が放送されました。その際には観客が超満員で、視聴者から寄せられた支持のメッセージや感謝の言葉が紹介されました。さらに、番組オリジナルグッズが来場者に販売され、その収益は公益事業に寄付されました。

放送時間と出演者の紹介

放送時間は、月曜日から金曜日の11:00から11:40の間でしたが、数回の変更がありました。出演者には、他にも週替りで様々なアシスタントや特別なゲストが登場し、番組を盛り上げました。毎日の放送では、コマーシャルの前に観客とインタビューを行うコーナーもあり、それが視聴者との距離感を縮める要素となっていました。
時には、予期せぬトラブルや面白いエピソードも散見され、視聴者にとって忘れられない瞬間となっていました。

「街かどテレビ11:00」は、視聴者に愛され続けた歌謡バラエティ番組として、その歴史に幕を下ろすこととなりましたが、未だに多くのファンの記憶に深く刻まれています。

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