袁大化

袁大化の生涯と政治経歴

袁大化（えん だいか）は、清末から民初あたりに活躍した重要な政治家であり、中華民国の初代新疆都督として知られています。彼の字は行南で、1746年に生まれました。彼の人生は、清朝末期から民国初期にかけての激動の時代を反映しています。

初期の経歴

袁大化は清の廩生（秀才）として教育を受けた後、漠河金鉱総弁として官界に足を踏み入れました。彼はその後も、山東按察使や河南布政使などさまざまな役職を経験し、豊富な行政・司法経験を積んでいきます。1910年11月には山東巡撫に任命され、これによって彼はさらなる権力と影響力を手に入れることとなります。

新疆都督への任命

翌1911年、新疆巡撫に任命された袁大化は、新しい地域での行政にも挑むこととなりました。しかし、翌年、彼は辛亥革命に応じたイリ革命党の反乱に直面します。彼は新疆提法使の楊増新に鎮圧を命じましたが、楊自身が動かない状態でした。1912年3月、袁大化は袁世凱から新疆都督に任命されるものの、実際には統治が極めて困難な状況にありました。最終的には辞職を決意し、後任にはカシュガル道台の袁鴻祐を推挙しましたが、不運にも袁鴻祐は着任前に暗殺されることになります。

この混乱の中、袁大化は楊増新を後継者に推薦し、その後自ら逃亡を余儀なくされました。

復辟と後の人生

1917年、張勲による復辟の際、再び袁大化は内閣議政大臣に任命されますが、その復辟政策は失敗に終わります。彼はその後、天津に隠居します。この時期の彼の動向はほとんど知られていません。

1931年には、日本軍から満州国への参加呼びかけに対し、「一臣は二主に事えず」と拒否したことで知られています。この発言は、彼の強固な立場を示し、中国の主権を重んじる姿勢を示しています。彼の抵抗は彼自身の信念に基づいたものであり、その後も変わらぬ姿勢を保っていました。

最後の年

袁大化は1935年に85歳で亡くなります。彼の生涯は、清末から民初にかけての中国の政治的混乱、特に新疆の分野での様々な戦いと変化を映し出しています。彼はその生涯を通じて、数々のタイトルを持ちながらも、最終的には多くの失敗や混乱を経験しました。それでも彼の貢献と影響は、中国史の中でも意義深いものであります。

参考文献

• - 阜陽市地方志編纂委員会編『阜陽地区志』方志出版社、1999年。
• - 陳寧生「楊増新」中国社会科学院近代史研究所『民国人物伝 第10巻』中華書局、2000年。
• - 徐友春主編『民国人物大辞典 増訂版』河北人民出版社、2007年。
• - 劉寿林ほか編『民国職官年表』中華書局、1995年。

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