袖

袖について

袖とは、衣服の一部であり、主に袖口から腕を通すための筒状の形状を持っています。英語では「スリーヴ」、フランス語では「マンシュ」と呼ばれています。袖は通常、身頃の肩に取り付けられますが、ドルマン・スリーヴのように身頃から直接続いているデザインもごく稀に見られます。逆に、袖がないデザインも存在し、これにはノースリーブに代表されるように腕が露出するスタイルが含まれます。

袖の長さ

袖は使用目的やスタイルに応じてさまざまな長さで作られています。以下は主な袖の長さの種類です。

• - 長袖: 手首までの長さで、正装の基本的なスタイルです。
• - 七分袖（スリークォーターズ・スリーヴ）: 肘が隠れる程度の長さ。
• - 半袖（五分袖）: 肘が見える長さで、汗をかきやすい季節や運動時に多く用いられます。
• - スリーヴレス（ノースリーヴ）: 袖がなく、腕が完全に露出しています。

主な部分名称

和洋服共通の用語に加え、特有な名称もいくつかあります。

• - 袖口: 手が出る部分の開口部。
• - 袖口布: 袖口に縫い付けてある装飾用の布。
• - 袖刳（そでぐり）/アームホール: 袖と身頃が接合される部分の孔。
• - 袖下: 袖の下端を示す部分です。

特に和装では、袖の長さによって衣服全体の名称が変わることがあります。例として、

• - 角袖や元禄袖、小袖、筒袖、これに加えてフォーマルな留袖や華やかな振袖などがあります。

比喩的な用法

「袖」という言葉は、また別の文脈で使用されることもあります。舞台の両側に位置する目に見えない空間を「舞台袖」と呼んだり、ブックカバーの内側に折り込まれる部分を「そで」とすることもあります。この他にも、賄賂を示す隠語として「袖の下」という表現が使われることがあります。

袖の種類の例

洋装と和装の両方で多様なデザインが存在します。たとえば、洋装では以下のようなスタイルがあります。

• - ヴィラゴー・スリーヴ: 女性らしいデザイン。
• - ドルマン・スリーヴ: 袖が広がっているスタイル。
• - ビショップ・スリーヴ: 膨らんだ形状の袖。

和装では、上着の種類によって袖の名称が変わります。一般的なスタイルだけではなく、装飾やフォーマルな場に対応したデザインを持っています。

まとめ

袖はただの衣服の一部にとどまらず、さまざまなスタイルや用途によって表現される重要な要素です。ファッションや文化において、袖のデザインはその時々のトレンドや伝統を反映し、衣服に個性を与えているのです。

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