袱紗挟み

帛紗挟み（ふくさばさみ）/ 懐紙入れ（かいしいれ）

帛紗挟み、または懐紙入れは、茶道の稽古や茶席で必要な小物をまとめて持ち運ぶための袋です。茶道具だけでなく、化粧品やチケットなどを入れるポーチとしても使われています。

帛紗挟みは比較的小さなものを指し、三つ折り、つづれ、二つ折り（利休型）などの種類がありますが、用途は同じです。男性用はやや大きめで寒色系、女性用はやや小さめで暖色系のものが多いですが、形や使い方はほとんど変わりません。

中身

袱紗（ふくさ）

袱紗は、茶席で茶杓などの茶道具を清める布です。使い袱紗とも呼ばれます。客側はあまり使いませんが、流派によっては茶器を拝見する際に使うこともあります。一般の冠婚葬祭用とは異なり、男性用は紫、女性用は朱・赤が使われます。柄物は流派によって扱いが異なり、厳しく制限される場合と、そうでない場合があります。大きさは男女ともに同じで、素材は正絹、木綿、化繊など様々です。

古袱紗（こぶくさ）

古袱紗は、茶器の拝見や点て出しの際に使います。表千家では使われません。

扇子（せんす）

茶道用の扇子は、一般的な扇子よりやや小ぶりで、茶扇子とも呼ばれます。扇ぐためではなく、亭主と客の間、または客同士の結界として挨拶の際に使われます。色は黒の塗り生地や竹の白生地などがあります。塗り生地の扇子は中・上級者向けとされ、初心者は白生地を使うことが多いです。サイズは男性用が大きめで、女性用が小さめですが、流派によって異なります。そのため、稽古用として購入する際は、どの流派用かを伝える必要があります。ただし、他流の茶会に招かれた際に自分の流派の扇子を使うことは失礼にはあたりません。

懐紙（かいし）

懐紙は、茶席で様々な用途に使う和紙です。和装の場合、茶席では袱紗や古袱紗とともに懐に入れておきます。洋装の場合は、そのまま茶席に持ち込みます。男性用と女性用で大きさが異なります。

楊枝（ようじ）

楊枝は、主菓子が出された際に使う菓子切りです。ステンレス製がよく使われます。持っていない場合は、受付で黒文字を用意してもらうことができます。

小[[茶巾]]（こぢゃきん）

小[[茶巾]]は、裏千家の濃茶席で、飲んだ後の茶碗の飲み口を清めるために使う小さな布です。紙製のもの（紙小[[茶巾]]）もあります。濃茶席がない場合は不要で、表千家では通常の懐紙を使います。

残菜入れ（ざんさいいれ）

残菜入れは、懐石の際に食べ残しを持ち帰るための袋です。携帯時は小さく畳んでおき、使う際に広げて箱状にします。懐石のない茶席では不要です。

数寄屋袋（すきやぶくろ）

数寄屋袋は、袱紗挟みよりも一回り大きい袋です。替えの足袋を入れたり、袱紗挟みをそのまま入れたりすることができます。袱紗挟みの代わりとして使うこともできます。

関連項目

茶道
わび[[茶]]
* 茶道具

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