袴腰山 (富山県)

袴腰山（はかまごしやま）

富山県南砺市に位置する袴腰山は、その独特な山容から名付けられた山です。2万5千分の1地形図には山名の記載がないため、標高についても1165m、1163m、1159mと複数の情報が存在しますが、一般的には1160m前後とされています。東海北陸自動車道の袴腰トンネルのほぼ真上に位置し、富山県登山連盟が選定した「富山の百山」の一つにも数えられています。

概要

袴腰山の登山道には、急斜面が点在しており、登山者を少しばかり苦労させます。しかし、その先に広がる山頂の平坦地には、1966年（昭和41年）に建てられた展望台があり、そこからの眺めは格別です。白山や立山連峰といった雄大な山々の連なり、そして遠くには金沢市街地の風景も望むことができます。この展望台は、登山者にとっての休憩場所、そして絶景を楽しむためのスポットとして親しまれています。

山名の由来

山名の由来は、その山容が特徴的であることに起因します。袴の腰板に似ていることから「袴腰山」と名付けられたと伝えられています。この名前は、山の形状を端的に表しており、地域の人々にとって親しみやすいものとなっています。

生態

山頂の平坦地には、ホンシャクナゲの群生が見られます。春には、これらの花々が山を彩り、訪れる人々を魅了します。また、山の南麓にある池の平キャンプ場では、浮島がある池にトキソウが一面に咲き誇り、カタクリの群生も見られます。これらの植物は、袴腰山の豊かな自然を象徴する存在です。四季折々の植物が楽しめるため、何度訪れても新たな発見があるでしょう。

参考文献

• - 『富山県山名録』 桂書房
• - 『富山の百山』 北日本新聞社

関連項目

• - 南砺市

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