装甲騎兵ボトムズTRPG

装甲騎兵ボトムズTRPG

『装甲騎兵ボトムズTRPG』は、トイ・インターナショナルによって設計されたシステムで、2001年にエンターブレインから書籍形式で提供されました。このゲームは、著名なロボットアニメ「装甲騎兵ボトムズ」を基にしており、プレイヤーはアーマードトルーパー（AT）と呼ばれる人型ロボット兵器を操縦する傭兵として、アストラギウス銀河を舞台に、生き残りをかけて戦うこととなります。この独自の世界では、戦闘がヘクスマップで行われ、戦略を駆使したウォーシミュレーションゲームの側面も強く持っています。

戦闘システム

『装甲騎兵ボトムズTRPG』の戦闘は、主に行為判定によって進行します。行為判定では、20面のサイコロ（1D20）を使用して、プレイヤーは行動の成否を決定します。ダイスの出た目によってはクリティカル（20）やファンブル（1）が生じ、戦闘の展開に大きな影響を及ぼすことがあります。特に、クリティカルは攻撃判定で必ず成功するため、戦局を有利に導く手助けをし、ファンブルはその逆の結果をもたらします。

攻撃が命中するかどうかは、攻撃者と防御者の判定によって決定されます。このとき、攻撃判定の結果が防御判定を10上回るごとに、武器のダメージが増加する仕組みとなっており、例えば、装甲が厚いスタンディングトータスのような機体は、高いタフネスを活かして直撃に耐えるようにデザインされています。

キャラクターとスタイル

ゲーム内のキャラクターは多様なコンバットスタイルを持ち、プレイヤーは様々な役割に挑戦できます。一般的なスタイルとしては、全般的な戦闘能力を誇る「装甲騎兵」、賭け試合での勝利を目指す「バトリングパイロット」、狙撃に特化した「ブルーパー」、部隊指揮を担う「コマンダー」、特殊なATを使用する「クエント傭兵」、肉体で戦う「機甲猟兵」などがあります。これらのスタイルはそれぞれに特有の技能を持ち、チームプレイや戦略を多様化させます。

およそ60機のATがデータとして用意されており、それぞれの機体には詳細な情報が記載されています。そのほか、カスタマイズに関する内容も豊富で、115種類のカスタムパーツや99種類の武器が紹介されています。これによりプレイヤーは自分だけのオリジナル機体を作成し、戦闘に臨むことが可能です。

世界観と背景

『装甲騎兵ボトムズTRPG』は、原作である「装甲騎兵ボトムズ」と同じく、硬派でシリアスな設定を特徴としており、プレイヤーは銀河の過酷な環境と多様な勢力が交錯する物語を体験します。物語は、派閥や個々の傭兵の運命、さらには宇宙を舞台にした壮大なロマンといったテーマが盛り込まれており、プレイヤーがリアルに感じられるよう配慮されています。

このように『装甲騎兵ボトムズTRPG』は、深い戦略性と多彩なキャラクター育成要素を持つTRPGとして、多くのファンを惹きつけてやまない作品となっています。

もう一度検索