裴之高

裴之高の生涯と功績

裴之高（はい しこう、480年 - 552年）は、南朝梁の著名な軍人であり、彼の名前はその戦略や指導力と共に歴史に刻まれています。字は如山で、本貫は河東郡聞喜県です。彼は先代の軍人として、数多の戦に参加し、後の世に多くの教訓を残しました。

家族背景

裴之高は、梁の中散大夫裴髦の子として生まれました。裴髦は裴邃の兄であり、その家系から彼は歴史の舞台に立つこととなりました。幼少期から彼は軍事に関心を持ち、成長するにつれ、その才能を認められることになります。

軍歴の始まり

彼の軍歴は若い頃から始まり、電話従事や新都県令、奉朝請を経て、参軍としての役割を果たしました。その後、彼は叔父である裴邃の軍に従い、数々の戦いで功績を上げていきます。特に重要な出来事として、普通5年（525年）の寿陽の戦闘が挙げられます。ここでは、裴邃が戦死し、裴之高が夏侯夔の指揮の下で寿陽を攻め落とすことに成功しました。

その後、彼は平北豫章長史や梁郡太守に任命され、さらに都城県男の封号も与えられます。彼は軍政を任されて以降、ますますその名を高めていきました。

革命的な出撃

北魏の汝陰県が帰順してくると、裴之高はこの対応に当たります。彼は仮節・飆勇将軍・潁州刺史の地位に任じられ、士民の反乱に対しては自ら家僮たちを率いて立ち向かい、見事に反乱軍を撃退しました。これは彼の勇者としての一面を際立たせる出来事です。

その後、父の裴髦の死により一時期建康に帰国し、喪に服しましたが、彼は光遠将軍として再度戦場に復帰し、陰陵の反乱兵を討伐し、譙州刺史としての役目を果たしました。

邪教の影響

建康には再び呼ばれ、左軍将軍そして南譙郡太守として出向し、さらには監北徐州としての地位も得ました。この時期には、数多くの任務を受け持ち、さらに雄信将軍や西豫州刺史へと昇進しました。

倒幕への貢献

太清2年（548年）、侯景の乱が起こると、裴之高は大きな役割を果たしました。彼は兵を率いて建康を守るために駆けつけ、鄱陽嗣王蕭範の命令のもと、総督江右援軍の諸軍事を務めつつ、張公洲に駐屯しました。

さらに、彼は柳仲礼の迎えを行い、合流して建興苑へ陣を構えます。このように、彼は反乱の影に立ち向かい続けましたが、太清3年（549年）には台城が陥落し、合肥に退却します。

最後の時

大宝元年（550年）、裴之高は鄱陽王蕭範と共に西上し、新蔡に到達しますが、1万の兵を持ってもその運命を定められずにいました。湘東王蕭繹の招きに応じ、侍中・護軍将軍の地位を得ました。江陵に年間した折には、特進し金紫光禄大夫の位も受けます。

最後、承聖元年（552年）に彼は73歳でこの世を去りました。その生涯において多くの軍での貢献を達成し、後に侍中・儀同三司の位を追贈され、彼の影响力は後の世にまで受け継がれます。彼の子である裴畿も軍人として名を残しましたが、戦死の運命を辿ることとなります。裴之高の人生は、苦難を乗り越えた勇者の物語として多くの歴史に語られ続けるでしょう。

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