西仙台ハイランド駅

西仙台ハイランド駅の概要

西仙台ハイランド駅（にしせんだいハイランドえき）は、宮城県仙台市青葉区作並字棒目木に位置していた東日本旅客鉄道（JR東日本）仙山線の駅で、2014年3月14日に八ツ森駅と共に廃駅となりました。当駅は、1987年に西仙台ハイランドの最寄り駅として開設され、その名もこの施設にちなんで名付けられました。しかし、駅自体は西仙台ハイランドから約3km離れており、利用者の多くは自動車利用だったため、乗降客は少なく、送迎バスが運行されていました。

歴史

駅が開業した1987年3月21日には、旅客専用の無人駅としてスタートしました。同年4月に国鉄が分割民営化され、JR東日本の駅となりました。1987年当時は、開設地が宮城郡宮城町だったものの、同町は1987年に仙台市に編入されたため、1990年には「仙台ハイランド」という名称に改称されたものの、駅名は当初のままでした。

2003年10月にはダイヤ改正が行われ、以降は列車の停車がなくなり、実質的に休止状態となりました。仙台ハイランドのウェブサイトには、2004年度以降に駅が利用できない旨が掲載され、近隣の作並駅や熊ケ根駅からの無料送迎が案内されていました。

最終的に、2014年3月15日に駅は正式に廃止され、駅舎は同年6月までに解体されました。その後、仙台ハイランドの各施設も2016年までに営業を終了し、閉鎖されることになります。

駅構造

この駅は単式ホーム1面1線を持つ地上駅で、愛子駅によって管理されていました。開業当初には臨時の窓口が設けられ、乗車券の発売が行われましたが、列車の運行が停止されると、ホームへの進入路にはロープが張られ、立ち入り禁止とされました。臨時駅であったものの、「仙台市内」のJR特定都区市内制度に含まれていました。

駅周辺

駅の周辺には、不動滝や鳳鳴四十八滝、仙台ハイランド跡地が位置しており、国道48号も近くを通っています。また、隣接する駅には熊ケ根駅と作並駅があります。

関連項目

西仙台ハイランド駅は日本の鉄道駅の中でも特異な存在であり、その名前が示す通り、周辺の地名や施設に深く結びついていました。また、駅名について、仙台市内には北仙台駅、南仙台駅、東仙台駅も存在し、当駅と合わせ、「東西南北全ての駅名」を持つ都市として名が挙がることがありました。このように、西仙台ハイランド駅は一時的とはいえ、地域において重要な役割を果たしていました。

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