西南学院グリークラブ

西南学院グリークラブの概要

西南学院グリークラブ（せいなんがくいんグリークラブ）は、九州で最も古い大学男声合唱団として、1919年に西南学院大学の学生たちによって創設されました。その略称は「西南グリー」です。千年にわたる音楽活動の中で、数多くの名演奏やイベントを実施し、特に地域の音楽文化に大きな影響を及ぼしています。

沿革と活動

グリークラブの歴史は、学院創立からわずか3年後の1919年に始まりました。当初は、宣教師フルジュムの指導のもとでチャペルサービスの楽器と合唱のグループが作られ、その後1928年には合唱部門が独立しました。そして、1934年には初の定期演奏会を九州日報社ホールで開催し、本格的な合唱活動をスタートしました。

しかし、1943年には国の戦時体制により活動が停止し、戦争の影響を受けたものの、1945年に再興。戦後には、指揮者の石丸寛によって指導が行われ、1946年には彼の下で合唱コンクールでの成功を収めるなど、再び活動が活発化しました。1950年代には、部員数が増加し、全国的にも知られる存在となりました。

重要なイベントと功績

1979年に行われたアメリカ演奏旅行を皮切りに、国内外を問わず多くの演奏旅行を実施しました。特に1969年の創立50周年記念演奏会や、1980年代以降の複数回にわたる海外ツアーは、グリークラブの伝統を継承しつつ、新たな挑戦へとつながりました。メンバーは日本の合唱界で非常に重要な役割を果たした指揮者や音楽家を多く輩出しており、著名なOBには福永陽一郎や内海敬三などがいます。

2006年には部員数が減少し、活動が危機的な状況に直面しましたが、OBの支援により2008年に創立90周年記念演奏会を開催することができました。2019年には、設立100周年の盛大なフェスティバルが行われ、新たな一歩を踏み出しました。

西南シャントゥール

さらに、1954年にはOBによる合唱団「西南シャントゥール」が設立され、伝統を重んじつつも独自の活動を展開してきました。この合唱団は、学院のOBのみならず広く音楽を愛する人々を受け入れ、数多くの成功を収めています。

今後の展望

西南学院グリークラブは、今後もその伝統を守りながら、さらなる音楽活動の発展を目指していくことでしょう。音楽を通じて人々をつなげることが、グリークラブの重要な使命であることに変わりありません。これからの活動にも期待が寄せられています。

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