西原駅 (徳島県)

西原駅について

西原駅（にしばらえき）は、四国旅客鉄道（JR四国）が運営する牟岐線の無人駅で、徳島県阿南市那賀川町大京原に位置しています。この駅は、旅客の便利を図るために設けられたもので、駅番号はM10に設定されています。

駅の歴史

西原駅は、1964年10月1日に開業しました。建設にあたり、地元の町が115万円の費用を負担し、駅を建設するための用地は地域住民によって提供されました。その結果、開業日には300人以上の地元住民が集まり、盛大な落成式が行われました。この時、準急むろと1号が臨時停車するというハイライトもありました。

その後、1987年4月1日には、国鉄の分割民営化に伴いJR四国の駅として再スタートを切りました。1996年には、利用者からの寄付により、約250万円をかけて水洗トイレが設置されました。このように、地域の協力によって成り立っている駅であることが伺えます。

駅の構造

西原駅は、地上駅として設計されており、阿波海南方面に向かって左側に単式の1面1線のホームがあります。無人駅で、阿南駅によって管理されています。駅には簡易な待合室が設置されており、水洗式トイレも完備されています。利用者はスロープを利用してホームへ出入りができるため、利便性が向上しています。また、駅の入り口には飲料の自動販売機があり、必要な時に飲料を買うことができます。さらに、西原跨線橋下には駐輪場、公衆電話、郵便ポストも用意されています。

駅周辺の施設

西原駅の周囲には、地域に根付いたさまざまな施設が存在しています。例えば、なかがわ保育園（旧・那賀川ひまわり保育園）、阿南市立阿波公方・民俗資料館などがあり、地域の文化や教育にも寄与しています。また、徳島県道27号阿南那賀川線と徳島県道128号阿南羽ノ浦線が通っており、交通の要所となっています。

バス路線

西原駅の近くには二つのバス停があり、運行している路線について解説します。まず、約450メートル離れた「大久保」停留所では、徳島バスの阿南循環線（ナカちゃん号）が運行しています。この路線は、県道128号線沿いを走行し、西回りと東回りの両方向に向かう便が用意されています。次に、約550メートル離れた「大京原橋北」停留所も同じく阿南循環線の停留所で、県道27号線沿いに位置し、西回りと東回りの両方向に向かう便があります。

隣接する駅

西原駅の隣には、同じく四国旅客鉄道（JR四国）が運行する牟岐線の羽ノ浦駅 (M09) と阿波中島駅 (M11) があります。この近接性は、利用者にとって便利な交通手段を提供しています。

まとめ

西原駅は、開業以来地域住民の支えを受けながら、長い歴史を持つ駅です。無人駅ながら、地域の交通の一翼を担い、周辺には多様な施設が存在し、便利なバス路線も運行されているため、活気ある地域づくりに貢献しています。旅行や通勤の際に、ぜひ利用してみてください。

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