西和良村

西和良村の概要

西和良村（にしわらむら）は、かつて岐阜県郡上郡に存在していた村であり、自然豊かな山村として知られています。この村は、和良川の支流である入間川・鬼谷川、津保川の支流である小那比川の流域に位置しており、集落が点在しています。1954年に八幡町と合併し、現在は郡上市の一部に含まれるようになりました。かつての八幡町の南東部に位置していたこの地域は、豊富な森林資源に恵まれており、美濃国郡上郡の大部分が郡上藩領であったものの、天領と呼ばれる幕府直轄地も多数存在していました。

歴史的背景

江戸時代において、この地域の多くは天領として幕府によって管理されていました。そのため、地元の住民は宝暦年間に起こった郡上一揆にはほとんど参加しませんでした。1897年の4月1日には、美山村、入間村、洲河村、野々倉村、そして小那比村が合併して新たに西和良村が誕生しました。初期の役場は中之保に設置されましたが、その後は州河に移転しました。

村の当時のデータを見ると、1897年には戸数550戸、人口は3,502人に達していました。また、1924年には戸数569戸、人口は3,383人にまで減少しました。生産物としては、同年に米が2,220石、麦が1,199石、繭が11,035貫、煎茶が6,000貫、番茶が1,680貫が生産されました。そのほかにも、木炭や製材といった産物も重要なものとなっていました。

1954年の12月15日には、八幡町（初代）、相生村、川合村、口明方村と合併し新たに八幡町が誕生しました。この日をもって西和良村は正式に廃止されました。

教育機関

西和良村には複数の教育機関が設立されており、これには西和良村立西和良小学校（現在は郡上市立西和良小学校）、入間分校、洲河分校、西和良村立小那比小学校、西和良村立西和良中学校、それに西和良村立小那比中学校が含まれていました。これらの学校は地域住民に教育を提供し、村の発展に寄与する役割を果たしていました。

関連項目

西和良村の歴史や文化に興味がある方は、岐阜県の廃止市町村の一覧についても学んでみると良いでしょう。これによって、過去の行政区域の変遷をより深く理解することができます。

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