西堀前通

西堀前通（にしぼりまえどおり）

概要

新潟県新潟市中央区に位置する町字です。行政区画としては、西堀前通1番町から西堀前通11番町までが存在します。この地域では、住居表示に関する法律に基づく住居表示は現在も実施されていません。郵便番号は951-8062となっています。

西堀前通は、一番堀通町に近接する白山神社付近を起点とし、概ね南西から北東の方向に延びる長い通りに沿って形成されています。この通り沿いには、古くから続く商店街が広がり、地域の商業や生活の中心としての役割を担ってきました。明治時代初期に町の区域が再編された際に、『寺町通』の一部が現在の『西堀前通』として新たに名付けられたという歴史を持っています。

歴史

西堀前通の歴史は、明治5年（1872年）に新潟町の町域が改編された際に、『寺町通』の一部が分離・改称され、その名が誕生したことに遡ります。以来、行政区画の変遷を経て現在の形に至っています。

1872年（明治5年）：新潟町の町域改編により、『寺町通』の一部が『西堀前通』と改称される。
1879年（明治12年）4月9日：当時の新潟町が区制へと移行したことに伴い、新潟区の町丁の一部となる。
1889年（明治22年）4月1日：新潟区が市制を施行し、新潟市が誕生。西堀前通は新潟市の町丁となる。
2007年（平成19年）4月1日：新潟市が政令指定都市へ移行。これにより、行政区として設置された中央区の町丁として位置づけられることとなりました。

地域と特徴

西堀前通は、1番町から11番町まで細かく区分されており、それぞれの地域が異なる特色を持っています。

1番町から4番町：
この区域には、文化的な催し物が行われるギャラリー蔵織や、新潟名物である笹団子の製造・販売で知られる笹川餅屋など、地域の伝統や文化、食に根差した企業や施設が見られます。

5番町から6番町：
オフィスビルである西堀6番館ビルをはじめ、山下家具店の外商部、市民活動を支援する新潟市市民活動支援センター、地域交流スペースCo-c.g.などが立地しています。商業機能に加え、ビジネスや市民の交流・活動を支える拠点が多く集まるエリアです。

7番町：
かつて、この地域には大手金融機関である三菱UFJ銀行や地域金融を担う大光銀行の支店が置かれていましたが、現在はいずれも近隣に新設された複合施設「古町ルフル」内へ移転しています。

8番町から9番町：
この区域は、古くから続く歴史ある古町花街の一角を成しています。往時の面影を残しつつ、独特の雰囲気を持つエリアとして知られています。

隣接する町字

西堀前通は、周囲を複数の町字と接しています。北側から東回りの順に、以下の町字と隣接しています。

古町通
一番堀通町
学校町通
医学町通
* 西堀通

特に西堀通とは並行する形で位置しており、この地域の都市構造を特徴づける要素の一つとなっています。

その他

地域の世帯数や人口に関する統計は、特定の時点での情報として把握されています（例：2018年1月31日現在の統計など）。また、地域の住民は、定められた市立小・中学校の学区に基づいて通学することになります。

西堀前通は、周辺の西堀通などとともに、新潟市中心部の歴史と現在の生活が息づく重要な地域の一つです。

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