西尾村 (徳島県)

西尾村（にしおそん）は、徳島県麻植郡に存在した村です。現在の吉野川市鴨島町の西部に位置し、吉野川や飯尾川などの河川が流れる自然豊かな地域でした。

地理

西尾村は、吉野川とその支流である飯尾川、そして麻名用水といった水資源に恵まれていました。これらの河川は、農業用水として利用され、村の農業を支える重要な役割を果たしていました。肥沃な土地と豊富な水資源は、米作を中心とした農業が盛んな地域でした。

歴史

西尾村は、1889年（明治22年）10月1日に町村制の施行により、飯尾村、敷地村、西麻植村、そして上下島村の一部が合併して誕生しました。この合併により、新たな村として西尾村がスタートしました。

しかし、1954年（昭和29年）3月31日には、周辺の鴨島町、森山村、牛島村と合併し、改めて鴨島町が発足することになりました。この合併に伴い、西尾村は廃止され、その歴史に幕を閉じました。西尾村としての歴史は短いものでしたが、地域の発展に貢献しました。

交通

西尾村には、以下の交通網がありました。

鉄道路線
日本国有鉄道（現JR）徳島本線（現・徳島線）が村内を通り、西麻植駅が設置されていました。この駅は、地域住民の交通手段として重要な役割を果たしていました。

道路
国道192号が村内を通過しており、近隣地域との交通の要となっていました。

参考文献

角川日本地名大辞典 36 徳島県

関連項目

徳島県の廃止市町村一覧

西尾村は、短い歴史の中で、その地理的特性を生かした農業が盛んな地域でした。合併によりその名は消えましたが、地域の一部としてその歴史は今も語り継がれています。

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