西岳町

西岳町（にしだけちょう）

概要

西岳町は、かつて宮崎県都城市に存在した町です。霧島山の南麓に位置し、高千穂峰の一部を含む山岳地帯に集落が点在していました。地名の由来は、島津荘の西の山岳地帯に位置することによります。島津荘から東に連なる山々は東岳と呼ばれていました。

地理

西岳町は、その名の通り山々に囲まれた地域でした。町内には、御池、小池、丸谷川、庄内川、大塚川など多くの河川が流れ、豊かな自然を形成していました。また、霧島連山、高千穂峰、鷹取山などの山々が連なり、美しい景観を作り出していました。

歴史

江戸時代

西岳町の歴史は、江戸時代に西岳村として薩摩藩都城島津氏の領地であった時代に遡ります。都城郷に属し、慶長20年の史料に初めて村名が登場しました。幕府に提出された郷帳には村名が見られない一方、薩摩藩の行政資料にはその名が確認できます。

明治時代

明治時代に入り、廃藩置県を経て、鹿児島県、都城県、宮崎県と所属が変わり、1883年（明治16年）に北[[諸県郡]]に属しました。1889年（明治22年）には庄内村の大字となり、その後、1891年（明治24年）7月4日に庄内村から分村して西岳村が発足しました。この分村は、庄内村役場から遠く不便であったことが理由とされています。西岳村は大字西岳のみでした。

昭和時代

1956年（昭和31年）7月15日、西岳村は庄内町と合併し、新たな荘内町が誕生しました。村制時の大字は、そのまま荘内町の大字に引き継がれました。1965年（昭和40年）には、都城市西岳町となりましたが、1976年（昭和51年）に美川町、高野町、吉之元町、夏尾町、御池町に分割され、西岳町としての歴史を終えました。

現在、西岳町があった地域は、都城市荘内地区としてその名残を留めています。

交通

西岳町には、以下の主要道路が通っていました。

国道223号
宮崎県道31号都城霧島公園線
宮崎県道45号御池都城線
宮崎県道105号馬渡大川原線
宮崎県道417号牛之脛山田線

施設

西岳町には、以下の公共施設や教育機関がありました。

都城市立西岳小学校
都城市立夏尾小学校
都城市立吉之元小学校
都城市立西岳中学校
都城市立夏尾中学校
西岳郵便局
夏尾簡易郵便局
都城市警察署西岳駐在所

観光・スポット

西岳町には、以下のような観光スポットや神社がありました。

御池神社
荒武神社
皇子港
青少年自然の家

地域

西岳町は以下の地区に分かれていました。

荘内（西岳）地区美川町

大倉田
小椎山
竹山
幣次
宮島
郷ヶ原
白谷
今ヶ倉
渡司
宮前
中村

荘内（西岳）地区高野町

高野
胡麻ヶ野
上大塚
下大塚
荒川内
板川内

荘内（西岳）地区吉之元町

東折田代
西折田代
折田代
東田野
西田野
荒襲
武床
猪子石

荘内（西岳）地区御池町

戸ノ口
有明
札立原
横尾
中山
望原
市の久保
折ヶ久保

荘内（西岳）地区夏尾町

夏尾
竹の元
山中
伊保尻
尾首山
馬渡
芹川内
東牛ノ脛
西牛ノ脛
上牛ノ脛
方添
宮前

関連項目

* 宮崎県の廃止市[[町村]]一覧

脚注

[1] 角川日本地名大辞典編纂委員会 『角川日本地名大辞典 45 宮崎県』 角川書店、1979年。

[2] 『市[[町村]]名変遷辞典』東京堂出版、1990年。

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