国道223号

国道223号：霧島山麓を縫う観光道路

国道223号は、宮崎県小林市から鹿児島県霧島市に至る、全長70.3kmの一般[[国道]]です。宮崎県小林市街地から始まり、霧島連山の東麓と南麓を巡りながら、鹿児島湾沿岸部へと南下するルートをたどり、国道10号と交差する地点で終点となります。

美しい景観と観光地を結ぶ道

この道路は、単なる交通路としてだけでなく、霧島神宮や霧島温泉郷、妙見温泉、日当山温泉など、数々の観光地を繋ぐ重要な役割を担っています。そのため、地元では「観光道路」として親しまれています。特に、霧島神宮の門前町付近を通る霧島市霧島田口の1.3km区間は、その美しい景観が評価され、1987年には「日本の道100選」に選定されました。

この区間では、神域としての霧島の環境保全に配慮した道路整備が行われており、ミヤマキリシマやカエデなどの植栽も施され、観光客に快適なドライブを提供しています。また、霧島神宮に伝わる神話にちなんだ装飾が施された霧島大橋など、見どころも豊富です。

路線概要と歴史

起点となるのは、宮崎県小林市の中心市街地にある東上町交差点（国道221号・国道268号との交点）です。終点は、鹿児島県姶良郡隼人町にある国道223入口交差点（国道10号・国道504号との交点）です。主な通過地には、宮崎県西諸県郡高原町、都城市、鹿児島県霧島市（霧島田口、牧園町高千穂、牧園町宿窪田、隼人町西光寺など）があります。

国道223号は、1953年に二級[[国道]]223号小林隼人線として指定され、1965年の道路法改正により一般[[国道]]223号となりました。

道路状況と施設

霧島山麓区間では、アップダウンの少ない比較的走りやすい道路となっています。高千穂峰の麓の森の中を走り、霧島神宮から霧島温泉にかけては桜島を望む絶景ポイントもあります。

道路施設としては、霧島大橋（霧島市）など複数の橋梁や、妙見トンネル（霧島市、延長481m）などがあります。また、道の駅霧島（霧島市）も設置されています。

重複区間

国道223号は、一部区間で他の国道と重複しています。

国道221号：宮崎県小林市真方・東上町交差点（起点）～西諸県郡高原町大字西麓・高原町二本松交差点
国道504号：鹿児島県霧島市隼人町住吉・西光寺交差点～霧島市隼人町真孝・国道223入口交差点（終点）

管理

国道223号の管理は、宮崎県と鹿児島県によって分担されています。宮崎県は小林土木事務所（小林市～西諸県郡高原町区間）と都城土木事務所（都城市区間）が、鹿児島県は姶良・伊佐地域振興局建設部（霧島市区間）がそれぞれ管理を行っています。

まとめ

国道223号は、自然豊かな景観と歴史的観光地を巡る魅力的なルートです。快適なドライブと美しい景色を楽しみたい方におすすめの道路です。

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