西川甚五郎 (13代目)

西川甚五郎の生涯と業績

西川甚五郎は、1902年10月6日に滋賀県近江八幡市で生まれ、1967年5月16日に逝去した日本の実業家および政治家です。彼は西川産業の会長を務め、参議院議員として4期を果たしました。また、北海道開発庁の長官も歴任した経歴を持つ重要な人物です。西川家は歴史があり、彼の父親もまた、貴族院議員および八幡銀行の頭取として名を馳せた十二代目の西川甚五郎でした。

彼は滋賀県立八幡商業学校を卒業後、1924年に早稲田大学専門部商科に進んで卒業し、さらにアメリカに留学。コーネル大学およびニューヨーク大学で学び、多様な知識と経験を吸収しました。その後、家業の西川産業を継承し、日本蚊帳統制組合理事長や滋賀銀行取締役といった役割を担い、経済界でも名を馳せました。戦争の影響を受ける中、彼は日中戦争と太平洋戦争において陸軍主計大尉として召集され、国に仕えました。

1947年、滋賀地方区の第1回参議院議員補欠選挙において日本自由党から出馬し、初めての当選を果たしました。以降、第2回、第4回、第6回の参議院議員通常選挙でも連続して勝利し、通算4期を務めました。彼の死去には現職の参議院議員として、64歳という若さでこの世を去ることとなりました。死後には、勲一等瑞宝章が追贈され、官位も正七位から従三位に昇叙されました。

西川甚五郎は、参議院におけるさまざまな役職を歴任しました。特に決算委員会の委員長としての役割や、自由党政務調査会の副会長を務めるなど、政治の舞台で存在感を示しました。また、自由民主党の総務や大蔵政務次官としても重要な政策決定に関与し、特に第1次池田内閣では北海道開発庁長官として、地域開発に寄与しました。

彼の業績は広範にわたり、実業界と政治界との架け橋としての役割を果たしました。戦後の日本の復興期において、西川甚五郎はその経歴や見識を生かし、地域や国の発展に尽力した実業家の一人として記憶されるでしょう。

参考文献

• - 『大衆人事録 第19版 西日本篇』帝国秘密探偵社、1957年。
• - 衆議院・参議院編 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』1990年。
• - 『新訂 政治家人名事典 明治〜昭和』日外アソシエーツ、2003年。

関連情報

• - 近江八幡観光物産協会 - 西川甚五郎邸
• - 滋賀県観光情報 - 西川甚五郎邸
• - 西川文化財団
• - 西川産業株式会社 - 西川躍動の軌跡

このように、彼の生涯は実業と政治の両面にわたって影響力を持ち、地域振興に貢献したことが伺えます。

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