西村卓二

西村卓二

西村卓二（にしむら たくじ、1948年8月14日 - ）は、兵庫県多可郡黒田庄町（現在の西脇市）出身の卓球指導者です。現在は東京富士大学の教授として教鞭を執る傍ら、同大学の卓球部を指導しています。2001年からは女子日本代表監督を務め、2003年の世界卓球選手権ドーハ大会では、日本代表を銅メダル獲得へと導きました。また、関東学生卓球連盟理事長も務めています。

経歴

兵庫県多可郡黒田庄町（現在の西脇市）で生まれた西村氏は、6歳から富山県で育ちました。卓球を始めたのは、富山市立南部中学校2年生の時です。富山県立富山商業高等学校に進学すると、北信越大会で優勝、全日本ジュニアでもベスト8に入るなど、早くからその才能を発揮しました。高校卒業後は一旦サラリーマンとなりましたが、その後中央大学に進学。卒業後の1970年代初めから、富士短期大学（現東京富士大学）卓球部の指導者として指導者の道を歩み始めました。

2001年10月には女子日本代表監督に就任。2002年アジア競技大会では、中国からの帰化選手に頼らない代表メンバーを選出し、梅村礼、小西杏、高橋美貴江、岸田聡子、福原愛といった選手を起用し、見事銅メダルを獲得しました。2003年のアジア卓球選手権でも、梅村礼、藤沼亜衣に加え、若手の平野早矢香、福原愛、高橋美貴江を抜擢。2004年の世界選手権ドーハ大会では銅メダルを獲得し、同年のアテネオリンピックでは、梅村礼、藤沼亜衣、福原愛の3選手が共にベスト16入りを果たしました。

これまでに指導した選手の中からは、枝野とみえがアジアチャンピオンに、長洞久美子、神田絵美子が全日本選手権を制覇するなど、数々の名選手を育成しています。

2010年現在、2人の聴覚障害を持つ学生を大学で指導しており、彼女たちは第21回デフリンピックの卓球女子シングルスで銀メダル、銅メダルを獲得しました。

著書

『二人三脚 強さの秘密』（共著：水村治男、ベースボールマガジン社、1993年）
『確実に上達する卓球』（実業之日本社、2005年）ISBN 4-408-40313-X
『ぐんぐんうまくなる!卓球』（ベースボールマガジン社、2009年）ISBN 4-583-10165-1

関連項目

アテネオリンピック日本選手団

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