西柳町

西柳町 (にしやなぎまち)

西柳町は、愛知県名古屋市に位置する中村区と中区の一部を占める地域名です。この町名は、名古屋市街から烏森を結ぶ「柳街道」に由来しており、歴史的に重要な役割を果たしてきました。

歴史的沿革

西柳町の歴史は比較的古く、1878年（明治11年）12月28日に愛知郡の広井村の一部を基に、名古屋区西柳町として成立しました。そのわずか11年後、1889年（明治22年）には広井村の他の部分を編入し、名古屋市の一部としての地位を確立しました。さらに、1908年（明治41年）に西区が成立した際には、同区内の西柳町として位置づけられました。

一方、町の産業面では、1912年に三重鉄工所と中央興業株式会社が合併し、株式会社中央鉄工所が設立されました。これは町の経済活動に大きな影響を与えた出来事です。1937年10月には、一部が中区に編入され、その後1938年には中区西柳町全域が広小路西通りに取り込まれ、町名としては消滅しました。この地域の復活は、1944年に中村区が設立された際に、西柳町として再び現れました。しかし、1981年には名駅南一丁目及び名駅四丁目に編入され、再度廃止される運命を辿りました。

地理的特徴と施設

地理的には、西柳町は名古屋市の中心部に位置し、交通アクセスも良好です。名古屋鉄道の一宮線が通る柳橋駅や、地元の商業の中心として知られる「柳橋中央市場」が近隣にあります。この市場は新鮮な食材や地元特産品が集まる場所として、多くの人々に利用されています。

参考資料

西柳町の詳細については、以下の文献が参考となります。

• - 名古屋市会事務所による『名古屋市会史 別巻第2 総合名古屋市年表（大正編）』。
• - 角川書店による『角川日本地名大辞典 23 愛知県』。
• - 名古屋市計画局の発行する『なごやの町名』。

これらの文献では、西柳町の成立や変遷、地域の発展について詳しく記述されています。西柳町の存在は、名古屋市の歴史の一部として重要であり、地域住民にとっても愛着のある場所であります。

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