西武5形蒸気機関車

西武5形蒸気機関車について

西武5形蒸気機関車は、かつて日本の西武鉄道で使用されていた蒸気機関車です。この機関車は1973年に台湾の糖業会社から購入され、コッペル社製のタンク機関車として知られています。特に526号機と532号機の2両が在籍し、それぞれ1922年と1928年に製造されました。

入線時、この機関車は西武所沢車両工場で軽微な改造を受けた後、山口線に導入されました。しかし、山口線が新交通システムに移行する際に、両機関車は廃車の運命を辿ることになりました。廃車後、527号機と532号機は、それぞれ31形客車とともに静態保存され、ユネスコ村駅跡にて長い間保存されていました。

1990年から始まったユネスコ村の改装工事を契機に、527号機は西武園ゆうえんち内のレストランに移設され、その後2011年6月には台湾の高雄市にある財団法人陳中和慈善基金会が運営する博物館に移されました。一方で532号機は1993年に丸瀬布町に譲渡され、そこにある丸瀬布森林公園いこいの森で静態保存されています。

性能諸元

西武5形蒸気機関車の主な性能は次の通りです：

• - 全長: 6,154mm
• - 全高: 3,100mm
• - 全幅: 1,995mm
• - 軌間: 762mm
• - 車軸配置: 0-6-2 (C1)
• - 動輪直径: 719mm
• - 弁装置: ワルシャート式
• - シリンダー（直径×行程）: 356mm×?mm
• - ボイラー圧力: 12.0kg/cm²
• - 機関車空車重量: 15.44t
• - 制動機: 蒸気ブレーキ・手ブレーキ

関連項目

この蒸気機関車は、台湾の糖業鉄道など、関連する鉄道史においても重要な位置を占めています。さらなる歴史的背景や技術的特徴について興味がある方は、製造会社である台湾糖業会社や、同時代における他の蒸気機関車の性能などを調べることをお勧めします。

西武5形蒸気機関車は、その独特のデザインと性能により、今でも多くの人々に親しまれています。静態保存されていることで、訪れる人々はその魅力を直接感じることができます。蒸気機関車の豊かな歴史と技術の魅力を探る旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

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