西武D15形ディーゼル機関車

西武D15形ディーゼル機関車

西武D15形ディーゼル機関車は、西武鉄道が所有していた二両のディーゼル機関車、D15とD16のことを指します。製造は日本車輌製造によるもので、両車に共通するのは1969年の製造年です。しかし、それぞれ異なる歴史を持っています。

D15の概要

D15は、かつて三菱マテリアルの専用線で利用されていた機関車で、特に無車籍の状態でした。1969年に製造されたこの機関車は、貨物鉄道が盛んだった時代において重要な役割を果たしていました。しかし、1996年には商業貨物営業の終了に伴い、その役目を終えました。

その後、D15は秩父鉄道に売却され、広瀬川原車両基地で入換作業を行う役割を引き継ぎました。これにより、D15は新たな運用の場を見出し、現在も現役で稼働しています。

D16の概要

一方、D16はブリヂストン東京工場専用線の入換機関車として製造されました。こちらも1969年に日本車輌製造で製造され、規格型として各地の専用線で数多くの実績を持っていました。1983年には専用線が廃止されたため、西武鉄道へ譲渡され、D15形D16として新たな名を得ました。

D16は、主に東横瀬駅や横瀬駅での入換に使用されるようになり、特に西武鉄道の旧型電気機関車の標準的なローズピンク塗装が施されています。D16もまた、本線を自走することはなく、移動する際には他の電気機関車に牽引されての回送が行われました。

1996年には西武鉄道の定期貨物列車が全て廃止され、D16も同年の11月に除籍されましたが、その後も横瀬車両基地での保管が続いており、保存車両の入換作業に用いられています。

主要諸元

D15形ディーゼル機関車には、共通の主要諸元があります。

• - 全長: 6500 mm
• - 全高: 3331 mm
• - 全幅: 2740 mm
• - 車両重量: 15.0 t
• - 機関型式: DK10A
• - 機関出力: 158PS

これらのディーゼル機関車は、日本の鉄道の中で重要な役割を果たしてきました。廃止されたとはいえ、今なお多くの人々に愛され、地域のストーリーとして生き続けています。物語の一部として、これらの機関車の歴史を知ることは、鉄道愛好者にとって魅力的な経験となるでしょう。

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