西沢 利明 (にしざわ としあき)
西沢利明(
1936年1月20日生まれ、
2013年4月11日没)は、日本の
俳優であり、本名は西澤利明です。彼は
北海道旭川市出身で、
俳優座を通じて演技の道に進みました。彼のキャリアは多岐にわたり、特に舞台やテレビドラマ、特撮作品での活躍が目立ちます。
経歴
西沢は
北海道千歳高等学校を卒業後、
学習院大学大学
経済学部に入学しますが、中退。その後、
俳優座養成所に入所し、卒業後は
文学座に加入しました。
1963年、
文学座から脱退して新たに劇団雲を結成し、多くの舞台作品で中心的な役割を果たしました。
1975年の劇団分裂後はフリーとして活動し、染谷事務所を経て、
1978年から1997年まで劇団昴に在籍しました。
病気と死
2011年に膀胱がんが発覚した際も西沢は公表を控え、治療と活動を続けました。しかし
2013年3月28日には、がんが肺に転移していることが明らかになり、治療法を担当医と相談していた矢先に容態が悪化。
4月11日に77歳で亡くなりました。彼の遺作は同年に撮影された『鉄道警察官 清村公三郎10 SL大井川殺人ルート』の医科大学教授役でした。
特徴と人物像
舞台での活躍が多かった彼は、
時代劇や
刑事ドラマではしばしば
悪役として起用されました。特に『
宇宙刑事ギャバン』シリーズでのコム長官役が印象的で、特撮作品でも幅広い役割を担い、ファンからの支持を集めました。また、声優業にも挑戦し、特にアンソニー・パーキンスやジャン=ルイ・トランティニャンの
吹き替えを多く手がけました。
趣味は
水泳や
スキーであり、特に
スキーではその実力を発揮しました。また、日本舞踊や西洋舞踊も特技として持っていました。彼の豪快な姿勢やファンへの思いやりは、多くの人々に感銘を与えたことでしょう。
代表的な出演作品
テレビドラマ
- - 喜びも悲しみも幾歳月(1965年、TBS) - 名取信吾役
- - 水戸黄門(1976年 - 2008年) - 幅広い役を演じる
- - 宇宙刑事ギャバン(1982年 - 1985年) - コム長官役
映画
舞台
- - ミュージカル ラ・マンチャの男(1979年 - 1983年) - カラスコ役
- - アマデウス(1998年)
彼の晩年は、ブログ「西沢利明の
俳優ノート」を通じて近況や趣味を発信し、没後もしばらくは妻が更新を行っていました。西沢利明は数々の作品を通じて印象深い役を演じた名優として、多くのファンの心に残る存在です。