西海国立公園九十九島動植物園

西海国立公園九十九島動植物園「森きらら」



西海国立公園九十九島動植物園（さいかいこくりつこうえんくじゅうくしまどうしょくぶつえん）は、長崎県佐世保市にある市営の動植物園です。以前は石岳動植物園という愛称で親しまれていましたが、2011年に現在の名称に変更され、同時に公募により「森きらら（もりきらら）」という愛称が新たに付けられました。

概要



佐世保市の中心部西側、九十九島を眼下に望む高台に位置し、広さ約83,191平方メートルの園内には、ライオン、キリン、レッサーパンダなど約251点の動物と、熱帯植物やバラなど約21,000点の植物が展示されています。特に「ペンギン館」は、日本最大級の天井水槽や深水槽、ペンギンの足裏が見られる極浅水槽など、ユニークな展示方法でペンギンの魅力を余すところなく堪能できます。

施設情報



  • - 住所: 佐世保市船越町2172番地
  • - 開園時間: 午前9時～午後5時（最終入園午後4時30分）
  • - 休園日: なし
  • - 利用料金:
- 大人（高校生以上）：830円
- 4歳以上中学生以下：210円
- 3歳以下：無料

歴史



  • - 1958年（昭和33年）4月：旧日本海軍施設部工員宿舎敷地跡に着工。
  • - 1961年（昭和36年）5月25日：長崎県・佐賀県下初の本格的な動植物園として開園。
  • - 2010年（平成22年）7月24日：開園からの通算入園者数が1000万人を突破。
  • - 2014年（平成26年）1月2日：新施設「ペンギン館」がオープン。アメリカビーバーの展示を開始。
  • - 2014年（平成26年）3月：3年ぶりにキリンの展示を再開。5月28日にはツシマヤマネコの繁殖に成功。
  • - 2023年（令和5年）1月30日：2021年2月に出産したシロテテナガザルの子供の父親がアジルテナガザルであると判明。

アクセス



  • - 公共交通機関:
- JR佐世保駅前から西肥バス（させぼバス）で「動植物園経由下船越」または「展海峰経由九十九島観光公園」行きに乗車し、約30分。「九十九島動植物園前」バス停下車。
  • - 自家用車:
- 西九州自動車道佐世保中央ICから県道またはSSKバイパス経由で約10分。
- 西九州自動車道佐世保みなとICから県道またはSSKバイパス経由で約15分。

シロテテナガザルの出産について



2021年2月、単独飼育されていたメスのシロテテナガザルが、突如子供を出産しました。近親交配や他種との交雑を防ぐため、単独で飼育していましたが、その結果、隣接するアジルテナガザルの檻との間のパンチングボードの穴を通じて交尾したことが判明しました。この件については、京都大学にDNA鑑定を依頼し、2023年1月30日に正式に発表されました。

その他



園内には、この他にもさまざまな動植物が展示されており、四季折々の自然を楽しむことができます。また、九十九島の美しい景観を望めるロケーションも魅力の一つです。

関連情報




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