西田吉洋

西田 吉洋 - サッカーからビリヤード選手へ

西田吉洋（にしだ よしひろ）は、1973年生まれの日本のプロビリヤード選手であり、かつてはプロサッカー選手としても活動していました。愛媛県南宇和郡愛南町の出身で、サッカー界では「爆走機関車」と呼ばれた彼は、その後、ビリヤードの世界でも成功を収めています。

サッカー選手としてのキャリア

西田は、小学校3年生からサッカーを始め、南宇和高校に在学中は仲間たちとともに活躍しました。1989年には高校選手権で優勝し、翌年には全国総体準優勝に貢献。高校卒業後は同志社大学に進学し、サッカー部で競技を続けました。3年次には全日本大学サッカー選手権大会で得点王に輝き、同校を初の決勝戦進出へと導きました。さらに、ユニバーシアードの日本代表としても活躍しています。

1995年にサンフレッチェ広島に入団し、プロとしてのキャリアをスタート。サンフレッチェ在籍中に同僚となった選手たちとともに成長を重ね、その後は京都パープルサンガなどに移籍。右サイドバックにコンバートされたことで日本代表候補に選ばれるなど、サッカー選手としての一時代を築きました。特にアビスパ福岡に在籍していた時期には、ロスタイムでの劇的なプレーが印象的でした。

西田はその後、ヴェルディ川崎に移籍し、2002年にはコンサドーレ札幌へと期限付き移籍。チームがJ2に降格すると、2003年には移籍を果たしましたが、その年に戦力外通告を受け、事実上の引退を迎えました。2005年には、地元のクラブ愛媛FCのセレクションを受けたものの、合格には至りませんでした。

ビリヤードプレイヤーへの道

サッカー引退後の2006年、西田は京都に移り住んだ際、友人に誘われてビリヤードを始めました。最初は楽しむためにプレーしていましたが、負けが悔しくて一人で練習を重ねるようになりました。木村義一が経営するビリヤード場「白ばら」を訪れることで、さらに技術を磨き、数ヶ月後にはマスワリ（すべての球を1回のショットで入れる技術）を達成しました。

2007年6月、西田は「全日本アマチュアナインボール選手権」のB級部門に参加し、5位入賞を果たします。この成功をきっかけに彼はプロビリヤード選手としての道を志し、2009年には日本プロポケットビリヤード連盟のプロ試験に見事合格し、第44期生として登録されました。

所属クラブと代表歴

西田は、南宇和高校、同志社大学を経て、プロフェッショナルとしてサンフレッチェ広島、京都パープルサンガ、アビスパ福岡、ヴェルディ川崎（東京ヴェルディ1969改称）、コンサドーレ札幌と、多くのクラブでプレーしました。また、代表歴として1997年には日本代表候補にも選出されています。

彼の今後の活動に期待が寄せられる中、ビリヤード業界でも多くのファンに支持され続けています。サッカーからビリヤードへと転向した彼の挑戦が、今後どのような成果を生むのか注目です。

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