西田美和

西田美和（にしだ みわ）氏は、1967年3月17日に東京都で生まれました。フィギュアスケート選手としてキャリアをスタートさせ、現在はプロフィギュアスケーター、フィギュアスケートインストラクター、振付師として活動するほか、スカイコート株式会社の代表取締役社長という顔も持っています。明治大学を卒業しています。

スケートとの出会いと競技生活

西田氏が初めてスケート靴を履いたのは8歳の時、1975年のことでした。学校の体育の授業で行われたスケート教室が、その後の人生を決定づけるきっかけとなりました。競技選手として研鑽を積み、特に大学時代にはその才能を開花させます。1990年には、日本の学生スケーターの主要な大会であるインカレ（日本学生氷上競技選手権大会）で3位入賞という好成績を収め、注目を集めました。

プロへの転向とアイスショーの世界

大学を卒業した西田氏は、アマチュア競技の道を離れ、プロフィギュアスケーターとしてのキャリアを歩み始めます。日本の代表的なアイスショーカンパニーであるプリンスアイスワールドに所属し、華麗なスケーティングで観客を魅了しました。プロ転向後は、国内外のアイスショーを中心に活躍の場を広げ、その表現力豊かな演技は多くのファンを引きつけました。近年も精力的にアイスショーに出演しており、2019年には「氷艶hyoen2019ー月光りの如くー」、2021年には髙橋大輔氏主演のアイスショー「LUXE」など、大型公演にも参加しています。

指導者・振付師としての情熱

自身の豊かな経験と技術を活かし、西田氏は指導者としても貢献しています。2000年からは新横浜プリンスホテルスケートセンターの専属インストラクターとして後進の育成にあたり、2004年には母校である明治大学スケート部のコーチに就任しました。また、トップレベルの選手の指導にも関わり、2005年には当時国際大会で活躍していた安藤美姫選手のサポートコーチを務めた経験もあります。フィギュアスケートを題材にした映像作品では、その専門知識と経験を活かし、振付や技術指導を担当することが多くあります。2007年の映画「スマイル 聖夜の奇跡」や、2013年のテレビドラマ「スケート靴の約束」（テレビ愛知制作・テレビ東京系）では、振付・指導に加え、自身も出演しています。2015年の舞台「東京号泣教室～ROAD TO 2020～」や2019年のドラマ「執事 西園寺の名推理」でもスケート指導および出演を務めるなど、幅広い分野でその手腕を発揮しています。

多様な活動とメディアへの露出

フィギュアスケート界に留まらず、西田氏は多様な分野で活動を展開しています。1993年にはユニット「I.C.E」としてポニーキャニオンよりCDデビューを果たし、音楽活動も経験しました。また、テレビCMへの出演も多く、2002年と2004年にはユニクロ、2002年にはスタッフサービス「オー人事」、2013年には世田谷食品「グルコサミン」のCMに出演し、広く一般にも知られる存在となりました。俳優としても活動しており、2010年には室希太郎監督作品の映画「COACH」で初主演を務めました。この作品は2011年に松竹からDVDが発売されています。さらに、フィギュアスケートの技術指導に関する著書もあり、2012年にはメイツ出版から出版された教則DVD「DVDでもっと華麗に!魅せるフィギュアスケート 上達のコツ50」の監修を手がけています。

新たな挑戦と実業家としての顔

2016年には、美しさや社会貢献などを競う「ミセス日本グランプリ」の第9回大会で見事グランプリを受賞しました。そして2019年には、スカイコート株式会社の取締役社長に就任し、実業家としての新たなキャリアをスタートさせました。不動産業界という異分野での挑戦は大きな注目を集めています。2021年には、その経験や知見をまとめた書籍「はじめてのマンション経営」を経済界から出版するなど、文字通り多角的な活動を続けています。

競技者として、エンターテイナーとして、指導者として、そして実業家として、常に新しいフィールドで才能を発揮し続ける西田美和氏は、その多様なキャリアを通じて多くの人々に影響を与えています。フィギュアスケートへの深い愛情と、未知の分野への挑戦を恐れない探求心が、彼女をさらなる高みへと導いています。

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