西野 (札幌市)

西野（にしの）

西野は、札幌市西区に位置する地区であり、豊かな自然と歴史が調和した地域です。市内でも降雪量が多いことで知られています。

地理

西野は西区内に位置し、西野1条1丁目から西野14条8丁目まで広がっています。周辺地域との位置関係は以下の通りです。

西：手稲金山
東：山の手、小別沢
南：平和、福井
北：宮の沢、西町

西野3条6丁目から中洲橋（西野第二）に至る道路は、広島県からの入植者の功績を称え、「広島通」と呼ばれています。かつて運行していた旧市営バス「西野第二線」の停留所名にも、その名残が見られました。

歴史

西野の開拓は、1870年（明治4年）に越後国（現在の新潟県）出身の森三吉、平野平八郎ら5戸が入植したことに始まります。本格的な開拓は1885年（明治18年）に広島県人6戸18人が現在の西野第二地区付近に入植したことで始まり、彼らの功績から西野の開拓地は「広島開墾」と呼ばれました。

1970年代半ばまでは田畑が広がり、札幌市内でも有数の米どころでしたが、1980年代以降は急速に宅地化が進みました。手稲山に連なる森林斜面の開発も進み、自然環境にも変化が見られています。

地名の由来

地名の由来は明確には分かっていませんが、旧上手稲村の一地区であり、旧手稲町字西野からその名を引き継いでいると考えられています。

沿革

1870年（明治04年）：越後（新潟）出身の森三吉、平野平八郎ら5戸が西野二股付近に移住し開墾を開始。
1872年（明治05年）：三木勉が「時習館」（現在の札幌市立手稲東小学校）を設立。
1882年（明治13年）：手稲村大字上手稲村の一地区となる。
1885年（明治18年）：広島県人6戸18人が現在の西野第二地区付近に入植し、本格的な開拓を開始。
1942年：手稲町の大字三村が廃止され、十二字区になり、札幌郡手稲町字西野となる。
1947年（昭和22年）：札幌市立手稲東中学校が手稲村立手稲中学校上手稲分校として上手稲小に併置される。
1952年（昭和27年）：同中学校は上手稲中学校として独立し、11月に手稲町立手稲東中学校となる。
1965年（昭和40年）：札幌市営バスが手稲東町を拠点として、西野、平和、福井方面にマイクロバスでの運行開始。西野第二線。その後、旧国道5号線にあった手稲東町のバス停から、現西野3条2丁目に建設された「西野ターミナル」に拠点が移され、市営バス西野第二線、平和の滝線、福井えん堤の3線と山の手通り（現北海道道453号西野白石線）を走る山の手線などとの中継地となる。
1966年（昭和41年）：手稲町が札幌市と合併。住居表示は札幌市手稲西野○○番地○となる。手稲東小・中学校は各々、札幌市立となる。
1972年（昭和47年）：札幌市が政令指定都市となり区制施行。札幌市西区の一地区となり、住居表示は札幌市西区西野となる。西野浄水場運用開始。
1976年（昭和51年）：地下鉄東西線の開通で、地下鉄琴似駅がそれまで都心まで直行していた市営バスの発着点となる。
1989年（平成元年）：現在の条丁目住居表示になる。
1992年（平成04年）：西野地区センター開設（西野4条2丁目）。
1993年（平成05年）：北一条・宮の沢通全面開通。
1999年（平成11年）：地下鉄東西線宮の沢駅、発寒南駅開業によりバス路線変更。

教育機関

西野地区には、子供たちの成長を支える様々な教育機関があります。

保育園

西野保育園
西野中央保育園
西野あおい保育園

幼稚園

西野札幌幼稚園
西野さくら幼稚園

小学校

札幌市立西園小学校
札幌市立手稲東小学校
札幌市立西野小学校
札幌市立西野第二小学校

中学校

札幌市立手稲東中学校
札幌市立西野中学校
札幌市立宮の丘中学校

その他の教育機関

札幌医学福祉技術専門学校

施設

公共施設

西野児童会館
西野まちづくりセンター
西消防署西野出張所
北海道警察札幌方面西警察署
札幌西野中郵便局
札幌西野東郵便局
札幌西野南郵便局
札幌西野八条郵便局
札幌市西野地区センター

その他の施設

西野神社：隣接する平和に位置しますが、西野地区のほぼ全域が氏子地域となっています。
びっくりドンキー西野店：同社の札幌第1号店です。

脚注

札幌市西区役所

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