西鉄天神高速バスターミナル

西鉄天神高速バスターミナルの概要

西鉄天神高速バスターミナルは、福岡県福岡市中央区天神にあり、福岡の交通の要所の一つです。このバスターミナルは、西日本鉄道株式会社（西鉄）が運営しており、福岡市内の高速バスの主要な発着地点として機能しています。施設は3階に位置し、西鉄福岡（天神）駅と直結しているため、利用者にとって非常に便利な立地です。特にこのターミナルでは、九州一の年間利用者数を誇る高速路線バスが運行されており、全国的にもバスタ新宿に次ぐアクセス数を記録しています。

歴史と改修の経緯

このターミナルの歴史は1961年にさかのぼります。その年、西鉄福岡駅が高架化されるとともに、同駅の1階に福岡バスセンターが開設されました。その後、1970年代に入ると、競合する国鉄博多駅に隣接するバスターミナルが交通の中心となったため、このバスターミナルは「天神バスセンター」として再命名されました。1997年には、現在の名称となる「西鉄天神バスセンター」に改称され、天神ソラリア計画の一環として新たな乗車用スペースを設けました。

2014年からは、施設の大規模改修が行われ、2015年には「西鉄天神高速バスターミナル」という名称に変更されました。この改修では女性用トイレの増設や待合ブースの設置など、利用者目線の設備が増強されました。

施設の特徴とアクセス

ターミナル内には、ガラスで隔てられた待合室が設けられているため、排気ガスや騒音を気にせず快適に待機することができます。また、降車ホームは3面あり、全路線がここで到着し、クローズドドアシステムを採用しているため、スムーズな降車が可能です。さらに、喫茶店やコンビニエンスストアも併設されており、利便性が高いのも魅力の一つです。

運行されるバスは、環状線の呉服町ランプや千代ランプを経由し、天神北ランプからアクセスするルートが主流です。特に日中は多くの高速バスが行き交い、周辺の道路は混雑することが多いですが、西鉄では所要時間を5分に設定しています。

他の交通機関との接続

このバスターミナルは、福岡市の地下鉄空港線や七隈線とも直結しており、十分な利便性を誇ります。周辺には一般路線バスの停留所が点在しており、渡辺通りや明治通り、昭和通りといった幹線道路には複数のバス停が設置されています。これにより、福岡市内の移動もスムーズに行えます。

2023年の新たな取り組み

2023年には、西鉄以外の運行会社による路線のターミナル利用が増え、WILLER EXPRESSの大阪・広島線や中国ジェイアールバス・JR九州バスが運行する「出雲ドリーム博多号」がターミナルに乗り入れるなど、さらなる利便性向上が期待されています。

結論

西鉄天神高速バスターミナルは、高速バスの運行だけでなく、周囲の交通機関との接続が優れた交通の要所ですので、旅行やビジネスでの利用に最適な場所となっています。福岡市内や九州各地へのアクセスを一手に担うこのターミナルは、今後も多くの人々に利用され続けることでしょう。

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