西鉄甘木線

甘木線について

甘木線（あまぎせん）は、西日本鉄道（西鉄）が運行する鉄道路線で、福岡県久留米市の宮の陣駅から同県朝倉市の甘木駅までの間を結んでいます。全長17.9キロメートルで、全線が直流1500Vで電化された単線で運行されています。路線記号はAが割り当てられています。

路線データ

• - 路線距離: 17.9 km
• - 軌間: 1435 mm
• - 駅数: 12駅
• - 複線区間: なし（全線単線）
• - 最高速度: 65 km/h
• - 運転指令所: 西鉄指令

正式には宮の陣駅が起点ですが、列車の運行および旅客案内においては、天神大牟田線の運行形態に合わせ、甘木駅から宮の陣駅に向かう列車を「下り」、その逆を「上り」としています。

運行形態

甘木線では、普通列車のみが運行されており、すべての列車が天神大牟田線の西鉄久留米方面に直通しています。運行はおおむね30分間隔で行われ、列車は2両編成でワンマン運転が実施されています。早朝や朝ラッシュ時には、本郷 - 花畑・西鉄柳川間の途中折り返し運転が行われています。終電は北野行きと花畑行きの列車が設定されています。

列車の交換は、日中以降は北野駅と本郷駅で行われ、朝ラッシュ時には学校前駅や金島駅が追加されます。ただし、2022年8月28日のダイヤ改正以前は、異なる運行形態が採られていました。甘木線内では車両の中間ドアが閉鎖されているのも特徴です。

乗車券に関しては、甘木線の全列車が西鉄久留米駅まで乗り入れているため、宮の陣駅を含めた各駅（宮の陣駅を除く）では、天神大牟田線の各駅への乗り換え乗車券が発売されています。折り返し乗車区間となる宮の陣 - 西鉄久留米間では、条件を満たせば途中下車可能ですが、運賃は異なる場合があります。

歴史

甘木線の歴史は1913年にさかのぼります。その年の7月18日に、三井電気軌道が福島 - 日吉町間を開業しました。この頃から様々な停留所も開設されました。それから数年後の1915年、宮の陣 - 北野間が開業し、以降も順次路線が延伸されていきます。

1924年までに、福島 - 甘木間が全通し、九州鉄道による合併を経て、名称が変わっていきました。特に1948年には架線電圧を600Vから1500Vに昇圧し、より近代的な運行形態へと移行しています。

1989年には初めての冷房付き車両が導入され、2001年には甘木 - 大牟田間の直通列車の運行が開始されました。2021年には、全線開通100周年を迎えました。

駅一覧

料金チャージやナンバリングなどの運営面での進化を見せている甘木線には12の駅が存在し、いずれも福岡県内に位置しています。駅の種類は、列車の交換が可能な駅とそうでない駅に分類されています。

現在の車両

現在甘木線で使用されている車両には7000形と7050形があります。過去には200形や600形なども運行されていました。

まとめ

甘木線は地域に密着した鉄道路線として、長い歴史を持ち、現在も多くの乗客に利用されています。今後のさらなる発展が期待されます。

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