西高屋駅

西高屋駅（にしたかやえき）

西高屋駅は広島県東広島市高屋町中島に位置する、JR西日本の山陽本線沿いの駅です。駅番号はJR-G11として知られています。駅は現在、橋上駅舎化の工事が進行中であり、仮駅舎が利用されています。

歴史的背景

この駅の歴史は1917年にさかのぼります。初めは鉄道院により西高屋信号場として開設されました。その後、1926年には西高屋駅に昇格し、旅客及び貨物の取り扱いを開始しました。1974年には貨物取扱が廃止され、1984年に荷物取り扱いも終了しました。1987年には国鉄の分割民営化によってJR西日本の駅となり、1989年からはみどりの窓口の営業がスタートしました。

様々な変遷を経て、2007年にはICカード「ICOCA」に対応した自動改札機が導入され、地域の利便性が向上しました。また、2018年に発生した豪雨による影響で営業が一時休止となり、その後部分運転が再開され、徐々に通常運行が回復しました。2022年には駅の橋上駅舎への改修工事が始まり、同年11月にみどりの窓口営業が終了しました。2024年には新しい橋上駅舎が完成予定です。

駅の構造

西高屋駅は相対式ホームを2面持つ地上駅で、両ホームは跨線橋でつながっています。中線は工臨や試運転用に使用されることがあり、通常の旅客サービスには利用されません。業務はJR西日本中国交通サービスに委託されており、ICOCAが利用可能な駅です。

駅舎の概要

駅舎は1959年に建設された木造の平屋建てで、駅のコンコースには一般客用の改札口が設けられています。近くには、近畿大学附属広島高等学校・中学校の生徒専用の改札とICOCA専用機も設置されています。また、駅構内には「みどりの券売機プラス」や、セブンイレブンハートイン西高屋店も併設されており、利用者の利便性が図られています。トイレは2007年に新しく設置されたものがあります。

利用状況

「統計でみる東広島」によれば、ここ数年の1日平均乗車人員は徐々に増加しており、特に朝の通勤・通学時間帯には多くの人々が利用しています。特に、周辺には2つの中高一貫校と大学が存在し、多くの学生が通学するため、駅は賑わいを見せています。

駅周辺の環境

西高屋駅周辺には、広島県道59号線が通っており、北東側には住宅地、北側には商業施設や金融機関が点在しています。新興住宅地も北西側に位置しています。また、駅の南側には入野川が流れており、その対岸には寺院や中学校、住宅地があります。

バス路線と道路アクセス

バス路線も整備されており、駅前にあるロータリーには芸陽バスの「西高屋駅前」停留所やタクシー乗り場があります。一般路線として、いくつかのバスが運行されており、東広島市内や周辺地域へのアクセスが便利です。駅周辺の道路は広島県道や国道375号などが通っており、交通の要所としての役割を果たしています。

その他

この駅の名称に『西』がついているのは、山陽本線の開通当時の行政区域名に由来します。朝の時間帯には通勤や通学の利用が集中し、学生用の改札口も設けられていることから、地域の重要な交通拠点となっています。

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