見吉隆夫

見吉隆夫（みよし たかお）は、1968年6月23日生まれ、兵庫県姫路市出身のゲームクリエイターです。岡山理科大学を卒業後、ゲーム業界に足を踏み入れ、セガ、株式会社YS NET、プロペといった名だたる企業を経て、現在はトライエースに所属し、ゲーム開発の第一線で活躍しています。

彼のキャリアは、セガ時代に大きく花開きました。初期には『アイルトン・セナ スーパーモナコGPII』（1992年、メガドライブ）でスペシャルサンクスとしてクレジットされ、その後、『ウイングアームズ 〜華麗なる撃墜王〜』（1995年、セガサターン）ではディレクターを務めるなど、その才能を早くから発揮しました。

企画担当としての貢献も大きく、『クリスマスナイツ』（1996年、セガサターン）や、『バーニングレンジャー』（1998年、セガサターン）といった人気タイトルの企画チーフを担当しました。特に『バーニングレンジャー』は、その斬新なゲームシステムと世界観で、多くのファンを魅了しました。また、『ソニック3D フリッキーアイランド』（1999年、セガサターン）では、ディレクターとして、ソニックシリーズに新たな風を吹き込みました。

セガを離れた後も、見吉氏の活躍は衰えを知りません。ドリームキャストで発売された『ファンタシースターオンライン』（2000年）とそのバージョンアップ版である『ファンタシースターオンライン Ver2』（2001年）、さらには『ファンタシースターオンライン エピソード1&2 プラス』といった、オンラインRPGの先駆けとなる作品群の開発に携わりました。これらの作品は、当時のゲーム業界に大きな影響を与え、オンラインゲームの可能性を広げました。

さらに、プレイステーション2とPCで発売された『ファンタシースターユニバース』（2006年）、PSPの『ファンタシースターポータブル』（2008年）、ニンテンドーDSの『ファンタシースターZERO』（2008年）など、プラットフォームを問わず様々な作品を手がけています。特に『ファンタシースターポータブル』ではプロデューサーとして、シリーズの新たな展開を牽引しました。

近年では、Wiiウェアの『珍道中!!ポールの大冒険』（2009年）、スマートフォン向けアプリ『Crazy Open Car』（2016年）、『僕と私のキズナモンスター』（2016年）など、新たなプラットフォームでのゲーム開発にも積極的に挑戦しています。これらの作品からも、見吉氏の幅広い才能と、常に新しいものに挑戦する姿勢がうかがえます。

見吉隆夫氏は、そのキャリアを通じて、ゲーム業界の進化を支え続けてきたクリエイターの一人と言えるでしょう。彼の関わった作品は、今も多くの人々に愛され続けており、その功績は計り知れません。彼の今後の活躍にも、引き続き注目が集まります。

主な作品

アイルトン・セナ スーパーモナコGPII（1992年、MD） スペシャルサンクス
ウイングアームズ 〜華麗なる撃墜王〜（1995年、SS） ディレクター
クリスマスナイツ（1996年、SS）企画
バーニングレンジャー（1998年、SS）企画チーフ
ソニック3D フリッキーアイランド（1999年、SS）ディレクター
ファンタシースターオンライン（2000年、DC）
ファンタシースターオンライン Ver2（2001年、DC）
ファンタシースターオンライン エピソード1&2 プラス
ファンタシースターユニバース（2006年、PS2・PC）
ファンタシースターポータブル (2008年、PSP) プロデューサー
ファンタシースターZERO（2008年、DS） チーフプロデューサー
珍道中!!ポールの大冒険（2009年、Wiiウェア）
Crazy Open Car（2016年、Android/iOS） プロデューサー
僕と私のキズナモンスター（2016年、Android/iOS） プロデューサー

関連人物・事項

中裕司
ソニックチーム
プロペ
鈴木裕

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