覚法法親王

覚法法親王

覚法法親王（かくほうほっしんのう、寛治5年12月29日（1092年2月9日） - 仁平3年12月6日（1153年12月22日））は、平安時代後期の皇族・僧です。白河天皇の第四皇子として生まれました。母は源顕房の娘である師子です。真言宗仁和寺第四世門跡であり、高野御室・勝蓮華寺獅子王宮とも称されました。

略歴

異母兄である覚行法親王のもとで出家・受戒し、法名ははじめ真行と称し、のちに行真と改め、さらに覚法と改めました。長治2年（1105年）に覚行が没した後、仁和寺の寺務に就任しました。寛助・範俊から灌頂を受け、天永3年（1112年）に親王宣下を受けています。

保延5年（1139年）には、自らの観音院を御願寺として東寺に準じる灌頂会を開催することを勅許されました。保延7年（1141年）には、鳥羽上皇受戒の際に受戒の師を務めています。皇子の誕生や天皇の病気平癒のために孔雀経法を修しました。

真言密教の事相に詳しく、仁和寺御流を創唱したことで知られています。覚法法親王は、真言密教における重要な人物であり、その教えは後世に大きな影響を与えました。

また、背が高く声が美しかったとされ、能筆でもあったと伝えられています。文化的才能にも恵まれた人物であったことが伺えます。

覚法法親王は、皇族、僧侶として、そして文化人として多岐にわたる才能を発揮し、平安時代の社会に大きな足跡を残しました。

人物

出自: 白河天皇の第四皇子。
母: 源顕房の娘、師子。
出家: 異母兄である覚行法親王のもとで出家。
法名: 真行 → 行真 → 覚法と改名。
寺務: 覚行没後、仁和寺寺務に就任。
灌頂: 寛助・範俊から灌頂を受ける。
親王宣下: 天永3年（1112年）。
御願寺: 観音院を御願寺とし、東寺に準じる灌頂会を開催。
受戒の師: 鳥羽上皇受戒の際に受戒の師を務める。
修法: 皇子誕生や天皇の病気平癒のために孔雀経法を修する。
宗派: 真言宗。
流派: 仁和寺御流を創唱。
人物像: 背が高く声が美しく、能筆であったとされる。

脚注

(参考文献や外部リンクなどを追記）

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