覚王山通

覚王山通（かくおうざんとおり）

覚王山通は、愛知県名古屋市千種区の中央部に位置する町名です。現在の行政地名としては、覚王山通7丁目から覚王山通9丁目が該当します。この地域は住居表示が未実施となっています。

概要

覚王山通は、東は末盛通、西は池下二丁目・春岡一丁目、南は桐林町・菊坂町・丘上町、北は池下二丁目・池下町・堀割町・山門町と隣接しています。町域は広小路通の沿線に位置し、池下交差点から覚王山交差点までが現在の町域となっています。覚王山交差点から北東方向に伸びる道は、覚王山日泰寺へと続く参道であり、これが町名の由来となっています。

かつては、中央本線の東側から覚王山交差点までを含む広い範囲が覚王山通として1丁目から9丁目で構成されていました。しかし、住居表示の実施に伴い、1丁目から6丁目は消滅しています。

歴史

町名の由来

町名は、日泰寺（成立当初は日暹寺）の山号である「覚王山」に由来します。

沿革

1935年（昭和10年）11月5日 - 東区千種町の一部（字西裏、字北畑、字元古井、字内山、字今池新田、字一ノ神、字仲田、字池下・田代町字小坂下）より、東区覚王山通が成立。
1936年（昭和11年）3月1日 - 千種町の一部を編入。
1937年（昭和12年）10月1日 - 東区の一部より千種区が新設され、千種区所属となる。
1945年（昭和20年）9月20日 - 田代町の一部を編入。
1948年（昭和23年）3月1日 - 田代町の一部を編入。
1979年（昭和54年）5月5日 - 1丁目から3丁目の一部が今池一丁目・二丁目となる。
1980年（昭和55年）11月23日 - 1丁目から7丁目の一部が今池一丁目・二丁目・四丁目・五丁目、内山三丁目、仲田二丁目、池下一丁目、春岡一丁目となる。
1984年（昭和59年）5月5日 - 3丁目の残部全部を今池五丁目へ、7丁目の一部を春岡一丁目へ編入。

施設

7丁目：チカシン池下
8丁目：
サンクレア池下
パレマルシェ池下店
千種区役所：1940年（昭和15年）に移転。区役所と保健センターが入る総合庁舎で、UR賃貸住宅も併設。建て替えが計画されており、スマートライブラリーの設置も予定。
千種警察署
ホテルルブラ王山
名古屋税理士会
9丁目：
名古屋覚王山郵便局：1927年（昭和2年）に業務を開始。
三菱UFJ銀行覚王山支店
名古屋銀行覚王山支店
名古屋市消防局千種消防署覚王山出張所
覚王山スバル座：かつて存在した映画館。

交通

鉄道：名古屋市営地下鉄東山線 池下駅
道路：広小路通（愛知県道60号名古屋長久手線）

その他

郵便番号：464-0841（集配局：千種郵便局）

参考文献

千種区婦人郷土史研究会『千種区の歴史』（二版）愛知県郷土資料刊行会、1983年10月15日。
千種区制施行50周年記念事業実行委員会 編『千種区史』千種区制施行50周年記念事業実行委員会、1987年10月1日。
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 23巻《愛知県》、角川書店、1989年3月8日。ISBN 4-04-001230-5。
* 角川書店 編『なごやの町名』名古屋市計画局、1992年3月31日。

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