親華派

親華派とは

親華派（しんかは、英: Pro-Republic of China）とは、日本において、中華民国（台湾）に好意的な立場をとる人々を指す言葉です。この用語は、中国語圏における「親華派」（シノファイル、中国を好む人々を指す）とは意味合いが異なります。

用語の変遷

中華民国が台湾に拠点を移してからは、国際連合における中国の代表権が中華人民共和国に移ったこともあり、中華民国を「台湾」と呼ぶことが一般的になりました。そのため、中華民国に好意的な立場を指す言葉として「親台派」が使われることが多くなっています。

また、国共内戦の終結前後で、「親華派」という言葉が持つ意味合いは変化しています。以下にその詳細を説明します。

戦前の親華派

戦前、親華派は、中国大陸における蔣介石率いる国民政府に好意的な人々を指していました。当時の蔣介石政権はアメリカ合衆国と同盟関係にあり、連合国の一員であったため、戦前の親華派には、フランクリン・ルーズベルトをはじめとするアメリカ人が多く含まれていました。この時期の親華派は、チャイナ・ロビーと呼ばれるグループとしても知られています。

戦後の親華派

戦後、親華派は、中華民国政権、特に中国国民党政権に好意的な人々を指すようになりました。ただし、台湾独立派（台湾共和国）を支持する人々は「親台派」と区別されることがあります。また、台湾そのものに好意的な立場を指す場合も「親華派」と呼ばれることがあります。

このように、「親華派」という言葉は、時代や文脈によって意味合いが変化するため、注意が必要です。

関連用語

香港親中華民国派: 香港における、中華民国を支持する人々。
親台派: 台湾に好意的な立場をとる人々。
謝謝台湾計画: 東日本大震災の際、台湾からの支援に対する感謝の意を表す活動。
中華民国政府與台湾人民對東日本大震災之援助: 東日本大震災の際の中華民国政府と台湾の人々による支援。
反中: 中国（中華人民共和国）に反対する立場。
親中派: 中国（中華人民共和国）に好意的な立場。
* 親日派: 日本に好意的な立場。


「親華派」という言葉は、複雑な歴史的背景と政治的文脈を含んでいるため、使用する際にはその意味合いを慎重に考慮する必要があります。

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