許敬民

許 敬民（ホ・ギョンミン）

許 敬民（ホ・ギョンミン、朝鮮語: 허경민）は、1990年8月26日に大韓民国の光州広域市で生まれたプロ野球選手で、内野手としてのキャリアを積んでいる。彼はアマチュア時代に第23回世界青少年野球選手権大会に参加し、注目を浴びた。2009年、斗山ベアーズから指名を受けてプロ入りを果たすが、当初は一軍に定着できなかった。理由の一つには、チームに経験豊富な選手が存在したことがあった。

プロ入り後、彼は兵役に従事し、警察野球団でプレーした。2011年に除隊し、2012年には開幕エントリーに名を連ね、4月にはプロ初出場を果たした。初年度は主に遊撃手として出場したものの、打撃不振に陥り、レギュラーの座を失った。しかし、彼はポストシーズンで代走として活躍し、チームに貢献した。

2013年以降、彼は三塁手として起用され、9月22日の起亜タイガース戦で初めてのホームランを放つ。ポストシーズンでも好成績を残し、特に通算打率や出塁率が優れた数値を示した。彼の努力は2014年にも続き、5打数4安打といった素晴らしい成績を収めるシーズンとなった。

2015年は内野の控えからスタートしたものの大きなチャンスを掴み、1番打者に定着。その年のポストシーズンでは斗山の14年ぶりの韓国シリーズ優勝に貢献する活躍を見せた。さらに、WBSCプレミア12の韓国代表にも選出されたが、日本戦での活躍は残念ながら目立つことはなかった。

2016年にはオールスターゲームイベントで「バント王」に選ばれ、すぐにWBCの最終エントリーに選ばれた。ポストシーズンでも活躍し、韓国シリーズでの印象的なプレーが多かった。2017年には人生初の満塁本塁打を記録し、次の年からは1番打者として主力となった。

2019年には、10月1日のNCダイノス戦でのタイムリーでチームが優勝する瞬間を迎えた。この年以降も2020年のオープン戦では遊撃手として先発出場するなど、チームの中心選手として存在感を示している。また、2022年には膝の大怪我に見舞われたが、その前後でも様々な記録を打ち立てた。

彼のプレースタイルは守備型内野手であり、その守備力は高校時代から評価されてきた。特に斗山での守備力は彼の存在によって大きく向上したと言われている。許敬民は非常に仲間思いの選手であり、周囲からの信頼も厚い。彼の献身的な姿勢が多くの若手選手たちにも良い影響を与えている。

チームでの応援歌は著作権の関係で何度も変更され、現在は4代目の楽曲が使用されている。彼の野球に対する情熱と仲間への思いの強さが、これからのキャリアにおいてもさらなる成功へと繋がることを期待したい。

もう一度検索