諏訪八幡神社 (飯能市)

諏訪八幡神社の概要

諏訪八幡神社は、埼玉県飯能市大字飯能に位置する由緒ある神社です。その歴史は永正13年（1516年）に遡り、当初は諏訪神社として創建されました。その後、八幡神を合祀し、現在の諏訪八幡神社となりました。境内には、武蔵野七福神に数えられる飯能恵比寿神社をはじめとする複数の境内社があり、地域の人々の信仰を集めています。

御祭神

諏訪八幡神社には、以下の多くの神々が祀られています。

武御名方命（たけみなかたのみこと）
誉田別命（ほんだわけのみこと）
豊受姫命（とようけひめのみこと）
奥津姫命（おきつひめのみこと）
奥津彦命（おきつひこのみこと）
火産霊命（ほむすびのみこと）
大山咋命（おおやまくいのみこと）
白山姫命（しらやまひめのみこと）
木花咲耶姫命（このはなさくやひめのみこと）
保食命（うけもちのみこと）
猿田彦命（さるたひこのみこと）
天宇受売姫命（あめのうずめのみこと）
埴安姫命（はにやすひめのみこと）
崇徳天皇（すとくてんのう）
武内宿禰（たけうちのすくね）
大日孁貴命（おおひるめむちのみこと）
菅原道真（すがわらのみちざね）
大己貴命（おおなむちのみこと）
少彦名命（すくなひこなのみこと）
天児屋根命（あめのこやねのみこと）

神社の歴史

神社の創建は、永正13年（1516年）初春11日とされています。加治菊房丸（中山氏）や平重清（畠山氏）らが、建御名方命（諏訪神）を勧請し、諏訪神社と称したのが始まりです。その後、信州から八幡神（誉田別命）を勧請し、諏訪八幡神社と改称しました。天正12年（1584年）には、加治勘解由左衛門吉範や智観寺住僧法印慶賢によって再建されました。

明治20年（1887年）には本殿を現在地に移し、社殿が造営されました。昭和29年（1954年）には宗教法人として登録され、平成28年（2016年）には社殿の改修が行われました。これらの歴史的背景から、諏訪八幡神社は地域の人々にとって重要な信仰の場所であり続けています。

神事

諏訪八幡神社では、年間を通して様々な神事が行われています。

1月1日：元旦祭
4月27日：春祭
9月27日：例祭
11月25日：七五三
11月27日：秋祭

特に秋祭りでは、この神社に伝わる獅子舞が奉納されます。3頭立てのササラ獅子舞は、天下泰平と国土安穏を祈るもので、飯能市の指定無形文化財となっています。

社殿

諏訪八幡神社の境内には、以下の施設があります。

本殿
覆殿
拝殿
神楽殿
社務所
境内神社
摂末社
倉庫
水屋
鳥居

境内地は4,858.1平方メートルあり、広々とした空間が広がっています。

境内神社

諏訪八幡神社には、複数の境内神社があります。

飯能恵比寿神社：恵比寿と大黒天を祀り、武蔵野七福神の一つとして知られています。七福神の中で唯一の神社です。
丹生神社：正一位丹生大明神とも称され、享保雛を神体として埴山姫命と罔象女命を祀っています。境内には、丹生神社の名にちなんだ丹生樹があります。

その他にも、愛宕神社、山祇神社、荒神神社、御嶽神社、琴平神社、加納神社、白山神社、稲荷神社などがあります。

その他の見どころ

境内には、吉良蘇月の句碑があります。句碑には、「稲架とれて野に幻想の獅子の笛　蘇月」という句が刻まれており、自然石で造られています。建立は昭和63年（1988年）です。この句碑は、神社の歴史と文化を象徴する一つです。

周辺情報

諏訪八幡神社の周辺には、以下の様な社寺や観光施設があります。

観音寺
飯能市郷土館
飯能河原

これらの施設と合わせて、諏訪八幡神社を訪れることで、飯能市の歴史や文化をより深く体験できるでしょう。

諏訪八幡神社は、長い歴史の中で多くの人々の信仰を集めてきた、地域にとってかけがえのない存在です。その美しい社殿や豊かな自然、そして伝統的な祭りは、訪れる人々に深い感動を与えます。

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