諏訪神社 (徳島市)

徳島市 諏訪神社

諏訪神社は、徳島県徳島市に位置する神社で、眉山の北麓、諏訪山に鎮座しています。「佐古のお諏訪さん」という名で地元の人々に親しまれており、その歴史と美しい自然が魅力です。

祭神

諏訪神社の祭神は、建御名方神（たけみなかたのかみ）です。

歴史

諏訪神社の創建は、天正13年（1585年）に遡ります。当時、徳島藩主であった蜂須賀家政が、豊臣秀吉の命により渭津城（後の徳島城）を築城した際、城の鬼門を守護する神として祀られたのが始まりとされています。神社の創建については、いくつかの説が存在します。

城山の北東麓にあった諏訪明神社を現在の場所に移したという説
元々徳島市の西方、猪山（城山の別称）に鎮座していたという説
名西郡石井町浦庄の諏訪社（現在の多祁御奈刀弥神社）から分祀されたという説

諏訪神社は「渭津五社」の筆頭として位置づけられ、藩政時代を通じて蜂須賀家の篤い崇敬を受けました。社殿の修理や造営は全て藩費で賄われ、慶安年間（17世紀中頃）には社領が寄進され、秋の祭礼では馬匹の奉献が恒例となりました。明治3年（1870年）5月には郷社に列格されています。

末社

境内には13社の末社が祀られています。

境内

眉山の麓に広がる境内は、ツツジの名所として知られています。約2000平方メートルの敷地には、樹齢10年から15年のツツジが約100本植えられており、開花時期には境内一面が鮮やかな色彩に染まります。また、桜の名所としても有名で、神社へと続く石段を囲むように大きく枝を広げた桜が咲き誇ります。夜には雪洞が灯され、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。

神社の周辺には、三島神社、椎宮八幡神社、清水寺などの寺社が点在しており、合わせて巡るのもおすすめです。

市中五社

諏訪神社は、以下の神社とともに「市中五社」と呼ばれています。

春日神社 - 徳島市眉山町大滝山
四所神社 - 徳島市福島
八幡神社 - 徳島市伊賀町
金刀比羅神社 - 徳島市勢見町

交通アクセス

JR徳島駅より徳島市営バス上鮎喰線「佐古三番町」下車、徒歩約3分
JR佐古駅より徒歩約12分

外部リンク

諏訪の桜
* 諏訪神社のつつじ


徳島市を訪れた際には、ぜひ諏訪神社に足を運び、その歴史と自然に触れてみてください。春の桜、初夏のツツジの時期は特におすすめです。

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