讃岐白鳥駅

讃岐白鳥駅（さぬきしろとりえき）

讃岐白鳥駅は香川県東かがわ市松原にある、四国旅客鉄道（JR四国）の高徳線上の駅です。駅番号はT11です。この駅は、地域の中心である東かがわ市役所に近接していますが、無人駅であるため、乗車券の購入には隣接する三本松駅の機能を利用する必要があります。かつては貨物駅として栄えていた歴史を持ち、最盛期には多くのスタッフが配置されていました。

歴史の歩み

讃岐白鳥駅は1928年4月15日に開業しました。当初の駅は、1面1線のシンプルな構造でしたが、年を経るにつれてその役割も変化していきました。1956年、地元からの要望に応じて、駅名の読み方が「さぬきしらとり」から現在の「さぬきしろとり」に改められました。1972年には貨物取り扱いが廃止され、1979年に日本交通観光社によって業務が委託されました。しかし、1984年に若干のサービスが廃止され、駅員が常駐しない無人駅に移行しました。

1987年には国鉄の分割民営化に伴い、現在の四国旅客鉄道が駅の運営を担当するようになりました。この年、駅舎のリニューアルも実施され、1988年には簡易委託駅から正式な直営駅となりましたが、1990年には土日祝日の駅員配置が取りやめられ、1992年には契約社員による業務委託が行われました。そして、2010年に無人化が実施され、駅の運営は大きく変わりました。最近では、2020年にトイレが廃止されるなど、さらなる利用制限が進んでいます。

駅の構造と設備

讃岐白鳥駅は、相対式ホーム2面2線を持つ地上駅です。この駅の1番のりばは行違いがない場合には主に使われ、駅舎は片方のホームに接しています。設備としては、木造平屋の駅舎と自立式の自動券売機が設置されています。また、特急「うずしお」の一部がこの駅に停車するため、特急利用者も訪れることがあります。駅舎は国道11号に面しており、反対側のホームにも出入口が用意されています。

駅利用の実態

讃岐白鳥駅は、旧白鳥町の一唯一の駅であるにもかかわらず、人口が少なく利用者数も限られています。旧引田町の引田駅の利用者数に比べておよそ3分の2程度で、これは西部や南部の地域住民が近隣の三本松駅を選ぶためと考えられます。利用状況は、駅の立地や便の良さに左右されています。

周辺の観光やアクセス

駅の周辺には直接的な観光名所はないものの、地域の交通の要所として機能しています。特急や普通列車が利用可能で、隣の三本松駅へのアクセスも便利です。地域内の移動手段として重要な役割を担いながらも、今後の利用促進が期待されています。

もう一度検索