谷口功一 (野球)

プロ野球選手としての道のり

谷口功一は、1973年5月4日に大阪府四條畷市で生まれました。野球を始めたのは、大東畷ボーイズリーグ時代。副キャプテンとしてチームを全国優勝に導きました。キャプテンは、後に阪神タイガースで活躍する萩原誠でした。

1990年、天理高校2年生の時に、第72回全国高等学校野球選手権大会に出場。1学年上の南竜次との二枚看板でチームを全国制覇に導きました。この活躍が認められ、翌1991年のドラフト会議で読売ジャイアンツから1位指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。

巨人入団当初は、長身から投げ下ろす速球が持ち味で、将来を嘱望されていました。しかし、2年目の二軍戦中に右肩を故障。これが原因で、3年間は日常生活にも支障をきたすほどの苦しい日々を過ごすこととなりました。復帰後、かつて150km/hを記録していた球速は130km/hまで低下してしまいます。

6年目には、チームメイトの柏田貴史と共にニューヨーク・メッツのキャンプに参加。投球フォームをスリークォーターに変更するなど、技巧派への転身を模索しました。その年の二軍戦では完封勝利を挙げましたが、これが巨人での最後の勝利となりました。シーズンオフに巨人から戦力外通告を受け、その後、入団テストを経て西武ライオンズに入団するも、一軍での登板機会は得られず、再び解雇されてしまいます。

翌年、横浜ベイスターズと大阪近鉄バファローズの入団テストを受験。横浜は不合格でしたが、近鉄に見事合格し入団を果たしました。1999年には、6年ぶりとなる一軍登板を果たしましたが、結果を残すことができず、この年限りで近鉄を退団しました。

アメリカでの挑戦と引退

近鉄退団後、谷口はアメリカに渡り、テキサス・レンジャーズとマイナー契約を結びました。しかし、メディカルチェックで問題が見つかり、契約は解除されてしまいます。その後は、アメリカの独立リーグの複数の球団を渡り歩き、2000年のシーズンには先発投手として7勝を挙げるなど活躍しました。2002年まで現役を続け、日本球界への復帰を目指して何度も入団テストやトライアウトを受けましたが、獲得に手を挙げる球団はなく、この年限りで現役を引退しました。

引退後の活動

アメリカから帰国後は、中学生硬式野球チーム・大東畷ボーイズの監督を務め、その後はスポーツバーの支配人をしていました。2008年11月には、四国・九州アイランドリーグの長崎セインツのコーチに就任し、2010年のチーム解散まで務めました。

2011年からは、大阪市内で居酒屋を経営。2020年からは、関西独立リーグの06BULLS（現：大阪ゼロロクブルズ）のコーチに就任。また、同年6月27日には、古巣の読売ジャイアンツとOBスカウトとしても契約を結び、大阪エリアの有望選手の情報を巨人に提供する役割を担っています。

2020年シーズン終了後には、06BULLSのゼネラルマネージャーに就任。ゼネラルマネージャー就任後もリーグではコーチとして登録されています。2022年3月には、球団代表にも就任しました。06BULLSは2023年より大阪ゼロロクブルズに改名しました。2023年11月1日付で球団代表を退任し、GM専任となりました。

選手としての記録

初登板：1993年5月9日、対ヤクルトスワローズ戦（明治神宮野球場）
初奪三振：1993年5月16日、対広島東洋カープ戦（広島市民球場）

背番号

25 （1992年 - 1994年、2020年、2023年 - ）
48 （1995年 - 1997年）
63 （1998年）
52 （1999年）
73 （2009年 - 2010年）
54 （2021年 - 2022年）

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