谷口永遠

谷口 永遠

谷口永遠（たにぐち とわ）氏は、2001年2月22日に生まれた日本のプロラグビーユニオン選手である。大阪府出身であり、フィールド上では主にフッカーのポジションを務める。現在は、国内最高峰リーグの一つであるジャパンラグビーリーグワンに所属する日野レッドドルフィンズの一員としてプレーしており、今後の活躍が期待される若手選手の一人である。

ポジションとプレースタイル

谷口選手が専門とするフッカーは、ラグビーにおけるフォワードの最前列、スクラムの中央に位置する非常に重要なポジションである。スクラムにおいては、プロップとともに相手パックを支えつつ、ボールの投入を待ち、プッシュの起点となる役割を担う。また、ラインアウトにおいては、フォワードの選手に正確なタイミングと位置でボールを投げ入れるスローイングが要求される、専門性の高い役割でもある。

谷口選手の体格は身長173センチメートル、体重102キログラムであり、フッカーとして必要とされる力強さと、現代ラグビーで求められる機動力をバランスよく兼ね備えていると言えるだろう。また、若くから日本の世代別代表候補に選ばれるなど、その将来性が嘱望されてきた選手である。

キャリアの歩み

谷口選手がラグビーと出会ったのは中学1年生の時であり、地元・大阪府で競技に打ち込む日々を送った。その後、高校は大阪府の強豪校として知られる関西大学北陽高校へと進学し、高校ラグビーの舞台で基本的なスキルやチームプレーを学んだ。高校での経験を経て、2019年には大学ラグビー界で確固たる地位を築いている天理大学に進学。大学のレベルの高い環境で、フッカーとしての専門技術や戦術理解をさらに深め、心身ともに大きく成長を遂げた。天理大学での4年間は、彼のラグビーキャリアにおいてプロへ進むための重要な土台となった。大学を卒業後、2023年にプロとしての道を歩み始めることを決断し、ジャパンラグビーリーグワンに参戦する日野レッドドルフィンズへ加入した。

リーグワンデビュー

日野レッドドルフィンズへの加入は、谷口選手にとってプロラグビー選手としての新たな挑戦の始まりを意味した。そして、彼は加入後間もなく、国内最高峰リーグの舞台に立つチャンスを得る。2023年12月9日に行われたジャパンラグビーリーグワン2023-24シーズンの開幕戦、秩父宮ラグビー場で行われた清水建設江東ブルーシャークスとの一戦において、谷口選手はスターティングメンバーとして公式戦のピッチに立ったのである。この試合が、谷口選手にとって記念すべきリーグワン公式戦初出場となった試合であり、プロキャリアにおける大きな一歩を記した瞬間であった。

代表選出歴

谷口選手は、日本ラグビーフットボール協会が進める若手育成プログラムにおいても、そのポテンシャルを高く評価されてきた存在である。将来の日本代表候補選手を育成する目的で編成される「ジュニア・ジャパン」のスコッドに選出された経験を持つことは、彼がユースレベルで日本のトップクラスの選手の一人であったことを示している。さらに、20歳以下のカテゴリーにおける日本代表候補にも名を連ねており、世代別代表での経験は、彼がより高みを目指す上で非常に貴重な財産となっていると考えられる。これらの経験を通じて、国際レベルに近い環境でのプレーやトレーニングを経験し、選手としての視野を広げてきた。

もう一度検索