谷端直

谷端直（たにはた ただし）

生涯

谷端直は、1890年（明治23年）3月8日に和歌山県で生まれました。彼は大日本帝国陸軍の軍人であり、最終階級は陸軍主計少将です。1958年（昭和33年）9月3日にその生涯を閉じました。

軍歴

1911年（明治44年）5月16日、陸軍経理学校第5期主計候補生として卒業し、軍人としてのキャリアをスタートさせました。その後、着実に昇進を重ね、1938年（昭和13年）3月15日には陸軍主計大佐に進級。同年7月15日には第15師団経理部長（第13軍）に就任し、日中戦争に出征しました。戦地では、その経理手腕を発揮し、部隊の円滑な運営を支えました。

1940年（昭和15年）3月には大阪陸軍被服支廠長に転じ、後方支援の要職を担いました。1941年（昭和16年）6月8日には第25軍経理部長（南方軍）に就任し、太平洋戦争に参戦。マレー作戦、シンガポール攻略戦といった重要な作戦に参加しました。これらの作戦において、彼は経理面から部隊を支え、作戦の成功に貢献しました。

1943年（昭和18年）6月には西部軍経理部長に転じ、1945年（昭和20年）1月29日には西部軍管区経理部長兼第16方面軍経理部長に着任しました。終戦時は福岡県二日市に位置しており、激動の時代を軍人として駆け抜けました。

戦後

終戦後の1947年（昭和22年）11月28日、谷端直は公職追放の仮指定を受けました。これは、戦時中の軍歴が問題視されたためと考えられます。

人物

谷端直は、経理の専門家として、軍の財政を支えた人物でした。日中戦争、太平洋戦争という二つの大きな戦争を経験し、その中で様々な作戦を支えました。

参考資料

柴田隆一・中村賢治 著『陸軍経理部』芙蓉書房出版、1981年。
福川秀樹 編著『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。ISBN 4829502738。
* 外山操 編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。ISBN 4829500026。

もう一度検索