豊島橋

豊島橋

豊島橋（としまはし）は、東京都北区豊島五丁目と足立区宮城二丁目を結び、隅田川に架かる橋梁です。東京都道501号王子金町市川線がこの橋を通り、地域住民の生活を支える重要な役割を担っています。

橋の概要

現在の豊島橋は、単純下路式鋼ローゼ桁橋という形式の橋で、その特徴的な構造美が目を引きます。橋の長さは106.7メートル、幅員は15.0メートルあり、車両や歩行者が安全に通行できるよう設計されています。2001年（平成13年）に架け替えられた現在の橋は、東京都によって管理されています。

歴史

豊島橋の歴史は古く、その起源は鎌倉時代にまで遡ると言われています。かつて橋の上流300メートルほどの場所には、隅田川が大きく蛇行する地点があり、そこは「天狗の鼻」と呼ばれていました。この場所には「六阿弥陀の渡し」（または豊島の渡し）という渡し場があり、六阿弥陀詣に訪れる人々で賑わっていたと伝えられています。

1925年（大正14年）には、最初の豊島橋が木橋として架けられました。この初代の豊島橋は、荒川を渡る旧江北橋とも繋がっていましたが、老朽化が進んだため、1960年（昭和35年）に下流の現在地において、両橋ともにゲルバー式鋼製桁橋として架け替えられました。旧江北橋はすぐに撤去されましたが、旧豊島橋は1967年（昭和42年）までその姿を残していました。

2代目の鉄橋も、1995年（平成7年）には地盤沈下と老朽化のため、再度架け替えられることとなり、7年の歳月をかけて2001年（平成13年）に現在の橋が完成しました。

路線バス

豊島橋周辺には、都営バスの路線が運行しており、地域住民の足として利用されています。

王40：池袋駅東口 - 王子駅 - 豊島五丁目団地 - 西新井駅
王40丙：王子駅 - 豊島五丁目団地 - 宮城循環
王40出入：北車庫 - 王子駅 - 豊島五丁目団地 - 西新井駅
東43：豊島五丁目団地 - 小台 - 田端駅 - 駒込病院

これらのバス路線を利用することで、豊島橋周辺の地域へのアクセスが容易になります。

周辺の橋

隅田川における豊島橋の隣の橋は以下の通りです。

上流側：新田橋 - 新豊橋
下流側：（首都高速道路中央環状王子線） - 小台橋

豊島橋は、これらの橋と共に、隅田川を横断する重要な交通路としての役割を果たしています。

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